黒魔女さんが通るブログ

黒魔女さんが通る‼︎ブログ

青い鳥文庫『黒魔女さんが通る‼︎』 をだらだら語る  

【黒魔女さんが通る】人間界で起きた出来事まとめ【本編+外伝】

*『黒魔女さんが通る‼︎』本編&『魔女学校物語』『黒魔女の騎士ギューバッド』『東海寺迦楼羅の事件簿』『魔ちがいだらけの初恋バトル』の中の、人間界で起きた出来事について時系列に並べました

*それぞれの巻で重要なエピソードと、個人的に気になったエピソードを中心に拾いました。

*気をつけてはいますが、間違いなどがありましたら指摘していただけると非常にありがたいです🙇

 

 

本編開始以前

江戸〜大正時代

江戸時代

・落合川の氾濫を鎮めるために人柱を立てる(11巻)

1700年台前半

・一路家のお雛様が作られる(15巻)

明治時代

・第一小ができる(15巻)

 昭和時代

昭和20年

・迦楼羅の母が死亡(迦楼羅編1巻)

昭和20年3月

・花咲桜樹死亡(19巻)

昭和20年5月

・豪太郎の両親と兄弟が死亡(迦楼羅編1巻)

昭和21年

・業摩、日本に帰国(迦楼羅編1巻)

昭和28年

・摩睺羅、日本に帰国(迦楼羅編1巻)

昭和28年冬

・修好死亡(迦楼羅編1巻)

昭和29年5月

・業摩、摩睺羅を発見(迦楼羅編1巻)

・摩睺羅、業摩に呪詛返しする(迦楼羅編1巻)

・摩睺羅、行方不明に(迦楼羅編1巻)

・妙子、行方不明に(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅、東海寺を抜け出して旅に出る(迦楼羅編1巻)

昭和30年初め

・豪太郎、紫苑家を抜け出す(迦楼羅編1巻)

昭和30年10月24日

・小春、一条戻橋で露店を出していた妙子に出会う(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月14日

・亀城会の若頭の井上、行方不明になる(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月15日

・豪太郎、船長の死体を発見(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月16日

・修円、東海寺迦楼羅を名乗る人物の噂を聞く(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月18日

・豪太郎、殺人の濡れ衣を着せられて山に逃げ込んだところを迦楼羅に助けられる(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月19日

・詫間港で焼死体が発見されたことが新聞記事になる(迦楼羅編1巻)

・豪太郎、迦楼羅が式神と話しているのを聞く(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅と豪太郎、共に旅することになる(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅と豪太郎、亀城会の事務所に向かい、井上が焼死しているのを発見する(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅と豪太郎、修円の寺(隆昇寺)に逃げ込む。(迦楼羅編1巻)

・豪太郎、摩睺羅の藤憑退治の話を聞く。一連の事件に象摩が関わっていることを推測(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月20日

・迦楼羅と豪太郎、シメオン・リー氏に井上殺しの真相を訪ねに行く(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅、呪詛返しで象摩に勝利、象摩から父親たちの因縁を聞く(迦楼羅編1巻)

・シメオン・リー氏死去(迦楼羅編1巻)

・豪太郎、迦楼羅の身の上話を聞く(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月21日

・迦楼羅と豪太郎、東寺の縁日で池田小春を助ける(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅と豪太郎、小春から妙子の話を聞く(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅と豪太郎、三橋浩三に誘拐される(迦楼羅編1巻)

・迦楼羅と豪太郎、アメリカ軍に心霊兵器の報告をするために、三橋浩三から念写の依頼を受ける(迦楼羅編1巻)

昭和30年11月22日

・迦楼羅、アメリカ軍に実験を披露する(迦楼羅編1巻)

64年前の6月

・ティカ、人間界にやってくる(8巻) 

 平成〜現代?

29年前

・一路家の雛人形が第一小に飾られるようになる(15巻)

11年前

・あ、くま、ロベに姿を変えられる(10巻)

7年前

・大形京太郎死去(6-1編6巻)

大形が幼稚園年中の時

・暗御留燃阿、大形を弟子にする(4巻)

大形が小学校入学する直前

・暗御留燃阿、大形に魔力封印のぬいぐるみをつけ、去る(4巻)

3年前

・チョコ、群馬県に温泉旅行に行く(3巻)

 

  

本編開始以降

4月

4/7

・麻倉、チョコに心を奪われる(恋バト1巻)

4/8

・第一小、新学期開始(0巻)

・チョコ、きみえに出会う(0巻)

4/9

・花咲桜樹、成仏(0巻)

4月某日

・チョコ、横綱の生霊に対処(黒魔女デビュー)(1巻)

4月某日

・チョコ、メグとゴスロリを買いに行く(1巻)

4/26

・ルル、転校してくる(1巻)

4/28

・麻倉、チョコのゴスロリ姿を目撃する(恋バト1巻)

・麻倉と東海寺、出会う(恋バト1巻)

・チョコ、ルルと対決。ギュービッドとエクソノーム再会(恋バト1巻)

5月

5/6

・東海寺、五年生になってから初登校(恋バト1巻)

5/13

・チョコ、落合川の土手で大形がぬいぐるみと話す声を聞く(2巻)

・麻倉、良子から魔物っちをうけとる(恋バト1巻)

・麻倉、豪太郎に東海寺と勝負するように言われる恋バト1巻)

5/14

・舞ちゃん、サイクリングを提案(2巻)

・チョコ、自転車にまたがって空を飛ぶ練習をする(2巻)

・麻倉と東海寺、チョコのことで廊下で喧嘩(恋バト1巻)

5/16

・5-1サイクリング(2巻)

・麻倉、神野神社で神野巫狐に出会う(恋バト1巻)

・麻倉と東海寺、夜の5-1の教室で異様な雰囲気を感じる(恋バト1巻)

5/19

・須々木凛音、セーターに鳩の糞が落ちてきたり、新しいスニーカーが汚れたりする(恋バト1巻)

5/22

・須々木凛音、ランドセルの中身をドブにぶちまける(恋バト1巻)

・麻倉と東海寺、再び夜の学校を調査(恋バト1巻)

5/23

・東海寺、妙子にチョコのことを相談

5/28

・魔法屋台、死霊の爪をネイルアートとして売り、第一小の女子を使い魔にしようとする(2巻)

5/29(第一小の開校記念日)

・麻倉と東海寺が霊の存在をめぐって喧嘩(2巻・恋バト1巻)

・チョコ、万引きの疑いをかけられたのを麻倉に助けられる(2巻・恋バト1巻)

・チョコ、魔法屋台を退治し、黒魔女5級になる(2巻)

5/30

・チョコ、心霊論争委員会の委員長に任命される(恋バト1巻)

・美珠亜、東海寺に麻倉の挙動を伝える(恋バト1巻)

5/31

・心霊論争委員会主催 麻倉良太郎vs東海寺阿修羅の一番勝負(2巻 恋バト1巻)

6月

6月某日

・チョコ、凛音ちゃんに運が悪すぎることについて相談を受け、ビデオカメラで撮影(3巻)

6月某日

・チョコ、ガーゴイルに変身。大形のぬいぐるみが外れる(3巻)

6/12

・チョコ、「魔女っ子クラブ」に出演決定(3巻)

6/13

・ギュービッドと暗御留燃阿再会(3巻)

・ギュービッドと暗御留燃阿がチョコをめぐって争う。チョコ、インストラクターにギュービッドを選ぶ(3巻)

6/14

・暗御留燃阿、姿を消す(3巻)

6月某日

・チョコ、図書館で読み聞かせ中の灯子ちゃんに出会う(3巻)

翌々日

・チョコと灯子、「キツネ伝説の里 九尾温泉」へ(3巻 恋バト1巻)

・大形が黒魔法使いであることが発覚(3巻)

7月

7月某日

・2泊3日で移動教室@軽井沢(4巻)

夏休みが始まる直前

・イシダヤショッピングセンターの屋上にはんこ鳥がとまり始める(5巻)

8月

8月某日

・チョコ、メグとメグのいとこのモモとともにイシダヤショッピングセンターへ(5巻)

・桃花、チョコの妹弟子になる(5巻)

8/2

・ギュービッド、マンドラゴラを落合川の河原に埋める(5巻)

8/3

・全校登校日。5-1はハイキング@水辺の公園(5巻)

・チョコ、獅子村と料理(5巻)

・5-1、マンドラゴラの力でカップルが大量発生(5巻)

8/29

・チョコ、麗華とこころからプールの幽霊の話を聞く(5巻)

・チョコ、プールの中で黒髪がのたうちまわっているのを発見する(5巻)

8/30

・チョコ、大形に洗濯魔法をかける(5巻)

8/31

・大形と桃花、チョコの隣に引っ越す(5巻)

9月

9月某日

・5-1、遠足に行く@比久井山(6巻)

・向井里鳴が行方不明になり、チョコがバーバ・ヤーガと対決(6巻)

9月某日月曜日

・清井ほたる、教育実習生として5-1にやってくる(6巻)

翌日

・メグママと大形ママとチョコママ、授業参観の作戦会議を行う(6巻)

翌日

・チョコ、授業参観で悪魔払いを行う(6巻)

9/24

・5−1に鈴風さやかが転校してくる(6巻)

9/27

・5-1、組体操のピラミッドの位置決めを行う。さやかが頂点に決定する(6巻)

・ギューチョコ桃花、さやかが心臓病の兄を救うために黒魔女召喚儀式を行うのを目撃(6巻)

9/28

・第一小の運動会 (6巻)

・ギュービッド、さやかの命を救うため、禁断の契約妨害呪文をかける(6巻)

10月

10/30

・ティカ、チョコの家にやってくる(7巻)

・チョコと桃花、ギュービッドを見つけ出し、魔界へ(7巻)

11月

11/14~11/15

・こっくり、守り地蔵の饅頭をぬすむ(8巻)

11/15

・松岡先生、秋祭りについて5-1に説明(8巻)

11/15~11/18

・チョコ、72匹の蛙を動かす特訓をする(8巻)

11/19

・5-1の屋台が楽焼に決まる(8巻)

11/23

・秋祭りにて、ギュービッドと聖水十字架が黒魔法決闘(8巻)

11月某日

・チョコ、「黒魔女通信666」を読む(8巻)

・東海寺、美珠亜と協力して霊能力を証明しようとする(8巻)

12月

12/7頃

・惑生交番ができる(9巻)

12/12

・5-1、集合写真を撮る(9巻)

・チョコ、しりとり魔法でルルを呼び出す(9巻)

12/13

・チョコ、オカルトクラブの勧誘を受ける(9巻)

・大円寺にルルが現れる(9巻)

12/20

・チョコ、藤原委員長に図書委員の勧誘を受ける(9巻)

12/21

・チョコ、葉月星夜に取り付いたフェアリーオークを追い払う(9巻)

12/21

・5-1、クリスマス会でケーキ合戦をすることに決める(9巻)

・ティカと古島真紅、座敷あらしに魔界に連れてかれる(9巻)

12/24 

・5-1,ケーキ合戦をする(11巻)

12/27

・5-1の1班、井江田照蔵に昔の話を聞く(11巻)

12/31

・チョコ、黒魔女かるたで大形のぬいぐるみを外してしまう(11巻)

・メグ、普久芽田沙湖にファッションアドバイス(11巻)

1月

12/31~1/2

・チョコ、王立魔女学校で冬期講習(12巻)

1/1

・ギューチョコ桃花&ニイカとマリー、部屋野純子を探し出す(12巻)

2月

2/10

・チョコとギュービッド、ピーチの女子力アップ講座を受ける(13巻)

2/11

・大関、ギュイヨンから魔界グッズの「草」をもらう(13巻)

2/12

・5-1、バレンタインチョコの持ち込みについて学級会(13巻)

・チョコ、「義理チョコ委員会」の出陣式を目撃(13巻)

2/13

・5-1、好きになり草の力により、チョコ持ち込み容認ムードに。バレンタイン特別授業が開かれる(13巻)

・チョコ、嫌いになり草をまくことで5-1を元の状態に戻す(13巻)

2/14

・チョコ、エクソノームとワッフの婚約の噂を知る(13巻)

・エクソノーム、ギュービッドに釈明するためモリカワへ来る(13巻)

・チョコ、ギュイヨンから「黒い恋人の木の小枝」を取り返す(13巻)

2/18

・チョコとメグ、世麗舞学習会へ行く(14巻)

2/19

・チョコ、世麗舞学習会の悪霊たちを退治(14巻)

2月某日

・藤原先輩に図書委員長になるよう言われる(14巻)

2/24

・チョコ、藤原先輩に忘却呪文をかける(14巻)

2/25

・桜都愛花、「スクープ!今年も第一小に雛人形が!」という記事を書く(15巻)

2/27

・卒業式の呼びかけの練習(14巻)

2/28

・マリー、こころに呼ばれたと勘違いしてやってくる(14巻)

2/29

・一路舞の選挙対策委員会開催(15巻)

3月

3/1

・第二回一路舞の選挙対策委員会開催(15巻)

・生徒会選挙のリハーサルをする(15巻)

3/2

・生徒会長選挙 チョコ、マリーの力を借りて霊現象を起こす。舞ちゃんが生徒会長になる(15巻)

・ニイカ、泡多田志井子に召喚されたと勘違いしてやってくる(15巻)

3/3

・5-1、生徒会長当選記念&ひな祭りパーティーに参加@一路家(15巻)

・ロリポップ・ココア、チョコの家にやってくる(15巻)

・魔呂、チョコの家に忍び込み、捕まえられる(15巻)

3/4

・チョコ、舞ちゃんの家で悪魔払いもどきをする(15巻)

・ギュービッドたち、マリーを助けるため、魔界へ(15巻)

・チョコ、大形のぬいぐるみを外す(15巻)

3/9

・チョコ、大形のぬいぐるみを外したことが桃花にバレる(16巻)

・チョコ、桃花、魔界へ行く(16巻)

3/15

・インストラクター黒魔女の定期検査(16巻)

3/16

・5-1、卒業式の飾りを作る(17巻)

3/17

・チョコ、あやとり魔法で卒業死鬼を出す(17巻)

・チョコ、大納言式部先輩に「卒業記念・百人一首かるた大会」で麗華を勝たせるよう頼まれる(17巻)

・チョコ、銀金太先輩に速水と一緒に卒霊生退治をするよう頼まれる(17巻)

・チョコ、灯子にいちご保育園のおたのしみ会に来るように頼まれる(17巻)

・チョコ、あやとり魔法でルルを出し、エロエースが図書委員長になるのを阻止(17巻)

3/18

・チョコ、いちご保育園のお楽しみ会で園児を怖がらせる(17巻)

・「卒業記念・百人一首かるた大会」で麗華が勝利(17巻)

・チョコ、速水のお祓いを成功させる(17巻)

3/19

・第一小の卒業式に卒霊生と卒業死鬼が現れ、チョコが退治する(17巻)

3/20

・チョコ、麻倉と東海寺から絶交される(18巻)

・チョコ、迷子になっていた伊津守麻子を家まで送り届ける(18巻)

・姫香が音楽室でラプンツェルごっこをしていたところ、それを利用した叶夢が人間界にやってくる(18巻)

3/21

・ニイカ、姫香のエクステを利用して人間界へ現れる(18巻)

・エオスターラのサバト。チョコ、叶夢と対決(18巻)

3/25

・チョコ、舞と藤原先輩に「怪しげな魔法少女委員会」の委員長に任命され、速水たちの「黒魔女召喚集会」を無効化して欲しいと頼まれる(19巻)

・古見唯(ミルフィーユ)、ニイカのテスト勉強を手伝うため、人間界に現れる(19巻)

3/26

・第一小の修了式(19巻)

・チョコ、元鬼を退治(19巻)

3/27

・ニイカ、全魔界一斉黒魔女学力テストに向けてチョコの家で一緒に勉強することに(19巻)

3/28

・いちご保育園の園児たちが第一小に1日体験入学(19巻)

3/29

・チョコ、桜里おばあさんから桜石をもらい、強鬼と弱鬼を退治(19巻)

3/30

・チョコ、桜里おばあさんの家で花咲桜樹くんの話を聴く(19巻)

・ミルフィーユ、黒魔女しつけ協会からの伝言を伝える(19巻)

3/31

・5-1、舞ちゃんの家で行われた「クラスがえなんかみとめて委員会?」に参加。(20巻)

・速水、「クラスがえを阻止するおまじない」を提案、みんなで実行(20巻)

・ギュービッド、木村悠一に「イケ麺」をあげる(6-1編1巻)

4月(6-1)

4/1

・全魔界一斉黒魔女学力テスト(20巻)

4/6

・第一小一学期始業式(6-1編1巻)

・木村悠一、6-2に転校してくる。ショウくんの人気だだ下がり(6-1編1巻)

・チョコ、「推し麺」を食べる(6-1編1巻)

・エロエースと横綱、ギュービッドから「イケ麺」をもらう(6-1編1巻)

4/7

・エロエースと横綱、「イケ麺」を食べ人気者に(6-1編1巻)

・チョコ、「いくらなんでも小島くんと岩田くんがイケメンだなんてことがあって委員会」委員長に(6-1編1巻)

・チョコ、「推し麺」を食べたせいで男子にモテる(6-1編1巻)

4/8

・第一小の入学式。舞、「歓迎の言葉」で滑る(6-1編1巻)

4/9

・チョコ、伊津守諭吉を家に送り届ける(6-1編1巻)

4/11

・「一年生を迎える会」本番。チョコ、「神ねんど」で作られた爆弾を壁にぶつけ、諭吉を止める(6-1編1巻)

4/16

・チョコ、フリー魔ーケットで「魔法少女倶楽部」と魔力増強カードを手に入れる(6-1編1巻)

・チョコ、結実から猫について相談を受ける(6-1編1巻)

・チョコ、麻倉と東海寺を猫から人間の姿に戻す(6-1編1巻)

・チョコ、魔女Ⅰを元の姿に戻す(6-1編1巻)

4/18

・チョコ、舞の家庭訪問についていき、石崎夏子さんの言葉を勘違いして舞ママに伝えてしまう(6-1編2巻)

4/19

・チョコ、マリアのパパにおしゃべり昆布を食べさせ、自動翻訳のような喋り方にしてしまう(6-1編2巻)

4/20

・チョコ、灯子にせいトングを渡し、トイレの中をめちゃくちゃにしてしまう(6-1編2巻)

4/22

・ママと松岡先生、チョコの家の家庭訪問で喧嘩する(6-1編2巻)

4/24

・チョコ、「回想」のバスに乗った東海寺を目撃(6-1編2巻)

4/25

・東海寺、失せもの探しを成功させる(6-1編2巻)

4/26

・チョコと東海寺、「回想」行きのバスに乗って修行の場に行き、大形が黒魔法で出現させたマタゴットと会う(6-1編2巻)

4/27

・全国学力テスト(6-1編2巻)

・5-1女子、胸キュン話で盛り上がる(6-1編2巻)

4/29

・第一小でデイキャンプ。男子たち、魔界グッズのせいで胸キュンな行動をしてしまう(6-1編2巻)

5月(6-1)

5/3

・ギューチョコ桃花、5-1男子たちが大円寺でかしわもち作りをしてるのを目撃(6-1編3巻)

5/6

・音楽の小森真由先生がやってきて、男子たちがメロメロに(6-1編3巻)

5/9

・チョコ、小森先生と話すも怪しさは特に感じない(6-1編3巻)

5/10

・チョコ、速水と一緒に小森先生にとり付いた怨霊を退治しようとする(6-1編3巻)

5/11

・第一小、避難訓練。チョコ、その隙に「ですノート」を取り返す(6-1編3巻)

5/29

・魔魔の日(6-1編3巻)

5/30

・チョコ、「魔笛」の解説パンフレット製作を頼まれる。(6-1編3巻)

・音楽鑑賞会で「魔笛」を聞くことを話すと小森先生の表情が曇る(6-1編3巻)

6月(6-1)

6/1

・アグリッパがギュービッドと桃花に弟子の育成法をアドバイス(6-1編4巻)

6/2

・チョコ、出来上がったパンフレットを室図さんと雲母さんに見せ、小森先生から夜の女王の写真をもらう(6-1編3巻)

・松岡先生、授業参観について告知。麻倉、入校証を受け取らない(6-1編4巻)

6/3

・大形とチョコ、夜の女王の正体について話し合う(6-1編3巻)

6/5

・講談組の若頭に麻倉を説得するよう頼まれる(6-1編4巻)

6/6

・音楽鑑賞会。夜の女王と小森先生が和解(6-1編3巻)

・チョコ、母親が授業参観に行くことを受け入れるよう麻倉を説得(6-1編4巻)

6/7

・第一小授業参観。ギュービッド、「牛美人」と称して潜り込む(6-1編4巻)

6/10

・チョコ、見魔もり隊として近所を見守る事に(6-1編4巻)

・チョコ、幽ねぇがプライドポテトの優待券を配っているのを目撃(6-1編4巻)

6/11

・チョコ、魔事無い師を目撃(6-1編4巻)

6/12

・プライドポテトを食べた横綱、エロエースたちの誘いをきっぱり断る(6-1編4巻)

・チョコ、鈴木姉弟の家に行く(6-1編4巻)

6/13

・魔事無い師、幽ねぇを捕まえる(6-1編4巻)

6/30

・チョコ、灯子にいちご保育園の山口久美子先生の結婚式に出るよう頼まれる(6-1編4巻)

7月(6-1)

7/2

・チョコ、いちご保育園の山口久美子先生の結婚式に出席(6-1編4巻)

・魔界喫茶「ハンプティ・ダンプティ」にて、ロリプップ・ココアのお菓子屋さんの新作発表会が行われる(6-1編4巻)

7/6

・チョコ、灯子から、結婚式以来、久美子先生の旦那さんが怒りっぽくなったという相談を受ける(6-1編4巻)

7/7

・ギューチョコ桃花、呪運ブライドに永久恋愛をあげることで、久美子先生の旦那さんが怒りっぽくなった問題を解決(6-1編4巻)

 8月(6-1)

7/30~8/1

・修学旅行。大形のぬいぐるみが外れる(6-1編5巻)

8/3

・第一小登校日(6-1編6巻)

・ギュービッド・桃花・暗御留燃阿、チョコの家で第一小の肝試しについてランチミーティング(6-1編6巻)

8/8

・6-1,肝試しの準備をする(6-1編6巻)

8/9 

・町内会夏祭り@ひこうき公園(6-1編6巻)

・大形が「夕涼み」を唱えてどっかに消える(6-1編6巻)

8/13~8/15

・チョコと桃花、東海寺一家と麻倉一家とともに海水浴へ(6-1編6巻)

8/14

・チョコ、「夕涼み」で幽霊を退治(6-1編6巻)

・チョコと桃花、豪太郎と死んだはずの迦楼羅が談笑している場面に出くわす。迦楼羅から真言を教えられる(6-1編6巻)

8/24or25

・チョコとメグ、「モリカワ」で自由研究セットを買う(6-1編6巻)

8/31

・二級黒魔女認定試験@大円寺墓地(6-1編6巻)

・大形京太郎が現れ、大形京を何処かに連れて行く(6-1編6巻)

9月 (6-1)

9/1

・第一小、2学期開始(6-1編7巻)

9/2

・チョコ、卒アルの「わたしのじまん」ページについて説明(6-1編7巻)

9/3

・チョコ、「わたしのじまん」ページ作りのため東海寺の家をおとずれる。(6-1編7巻)

・東海寺神楽羅、烏枢沙摩明王の真言に成功してしまう(6-1編7巻)

9/4

・チョコ、桃花と協力して烏枢沙摩明王の真言に魔力がない証明をする(6-1編7巻)

9/8

・6-1の宿題提出日(6-1編7巻)

9/13

・チョコ、マリアの「わたしのじまん」ページ制作のためにマリアちゃんの家をおとずれる(6-1編7巻)

・ギューチョコ桃花、ティカの家へ。魔女学校の卒アルを見せてもらう(6-1編7巻)

9/14

・ティカの柳行李の保霊剤の効き目が切れ、幽霊・魔物などが大暴れしてしまう(6-1編7巻)

9/17頃

・6-1、学芸会で赤ずきんちゃんをやることに(6-1編7巻)

9/26

・学芸会の設定が変わる(6-1編7巻)

9/27

・学芸会の通し稽古で大神人狼が現れ、姫香を殺そうとするも失敗。(6-1編7巻)

・学芸会に大形が現れる(6-1編7巻)

10月(6-1)

10月某日

・英語教師のミス・テリーが第一小にやってくる(6-1編8巻)

翌日

・チョコ、飛行機公園で怪しげな黒猫を目撃(6-1編8巻)

翌日

・チョコ、エロエースが悪魔の入信儀式で悪魔との絆を結ぶのを阻止(6-1編8巻)

10/7~10/11のいずれか

・6-1、午後の授業を使って「未来予想図」作り(6-1編8巻)

10/14

・チョコとメグ、聖ウリエル学園の文化祭に行く(6-1編8巻)

・チョコ、呪リア学園のミスコンで優勝(6-1編8巻)

10/30

・チョコ、修行中に犬のウンコを踏んでしまい、ゴスロリをクリーニングに出す。ギュービッドが新しいゴスロリを作る(6-1編9巻)

・松岡先生、ハロウィーンの仮装パレードの告知をする(6-1編9巻)

・チョコの家に当麻明菜とラミアがやってくる。二人の正体は試験管黒魔女と死霊猫。チョコ、桃花と協力してラミアを元の姿(猫)に戻す(6-1編9巻)

10/31

・チョコ、ギュービッド、桃花、大形、「氷鬼」「魔法鬼」で遊ぶ(6-1編9巻)

・6-1、誰がどのコスプレをするかを決める。仮装パレードの最中、魔法鬼の魔力でメグが死霊になる(6-1編9巻)

・大形が人間界に戻ってくる(6-1編9巻)

11月(6-1)

 11/5

・チョコ、大形と一緒に登校(6-1編10巻)

 11/6

・チョコ、写生大会でセイレンを発見(6-1編10巻)

 11/7

・6-1、合唱コンクールについて話し合う。指揮者はチョコ、伴奏は速水、曲は「旅立ちの日に」に決定(6-1編10巻)

 11/14

・チョコ、大形にギリシャ神話の本を渡される(6-1編10巻)

 11/16

・第一小合唱コンクール。チョコ、セイレンを退治(6-1編10巻)

11/20

・チョコ、魔法石について勉強する(6-1編10巻)

11/21

・松岡先生休み。代わりに根本教頭が授業を担当(6-1編10巻)

・6-1、誕生石の話で盛り上がる(6-1編10巻)

11/22

・6-1、校外学習で市立美術館に行く(6-1編10巻)

・チョコ、大形に黒曜石の力を持っていると言われる。なぜか大形が魔王の王冠を所持しており、ふたりでどこかに逃げる(6-1編10巻)

11/25

・6-1、宿題(合唱コン感想と計算ドリルと漢字テストの勉強)提出日(6-1編10巻)

11/28

・6-1、オンライン授業(6-1編12巻)

・大形の魔力を手に入れたチョコ、青菜西男と共に過去に戻る。(6-1編12巻)

12月(6-1)

12/21

・6−1、サンタがいるかいないかで学級会を開く(6-1編12巻)

・チョコ、ギュービッドと暗御留燃阿によるプレゼント奪取魔法の特訓をうける(6-1編12巻)

・チョコ、ルチアたちがひらくユールユル・サバトに参加(6-1編12巻)

12/22

・チョコ、ギュービッド、暗御留燃阿、ゆーるきゃらを捕獲(6-1編12巻)

・チョコ、サタンさんの計画を阻止するために奔走(6-1編12巻)

・チョコ、ギュービッド、暗御留燃阿、グラシュティグが開催するユールサバトに参加し、死者の世界への旅を命じられる(6-1編12巻)

12/23

・6-1、ワールド・ヘリテージ・パークへの遠足を計画(6-1編13巻)

12/25

・6-1、ワールド・ヘリテージ・パークへ遠足へ行く。チョコ、死者の世界の警備主任・英里安によって、死者の世界にふさわしいかテストされる(6-1編13巻) 

12/31

・チョコ、クリスマスプレゼント競争のため、「ほぼほぼオールナイト年越し黒魔女修行」を受ける(6-1編14巻)

・大形、暗御留燃阿と「心のなかをさとり魔性」を練習する(6-1編14巻)

1月(6-1)

1/1

・チョコ、麻倉&東海寺から年賀状を受け取る(6-1編14巻)

・チョコと大形、年賀情からクリスマスプレゼント競争の詳細についての情報を受け取る(6-1編14巻)

・チョコ、怪喜現象を起こすため、二日連続で「ほぼほぼオールナイト年越し黒魔女修行」を受ける(6-1編14巻)

・東海寺、チョコを振り向かせるため、男女招呼法を唱え始める(6-1編14巻)

1/2

・6-1新年会@衣袋寛三先生の家。大形、つぎつぎと怪喜現象をおこす。(6-1編14巻)

・チョコ、きみえに「大形と本気の勝負をしろ」と言われる(6-1編14巻)

1/3

・チョコ、メグが大活躍する初夢を見る(6-1編14巻)

・チョコ、悪魔情からクリスマスプレゼント競争の詳細についての正しい情報を受け取る(6-1編14巻)

・チョコ、メグと一緒に衣袋寛三先生の家に行き、スキ魔を退治(6-1編14巻)

1/5

・チョコ、怪奇現象について聞くため、東海寺を訪れる。翌日に起こる出来事について、東海寺妙子に遠隔透視をしてもらう(6-1編14巻)

1/6

・マリアとメグを除いた6-1、幸中の学校説明会に参加。男女(麻倉&東海寺のみ男男)でペアを組み、謎解き脱出ゲームを行うことに。(6-1編14巻)

・大形とチョコ、クリスマスプレゼント競争の最終勝負に臨む(6-1編14巻)

・大形、チョコに対してライバル心全開な態度をとる。チョコ、大形と本気で勝負をすることを決意(6-1編14巻)

・暗御留燃阿、クリスマスプレゼント競争の結果、黒魔女2段に昇格する(6-1編14巻)

1/10

・チョコ、中学呪験を決意する(6-1編15巻)

1/11

・チョコ、臨時クラス委員に任命される(6-1編15巻)

・チョコ、ノアルソルシエール学校に初めて行く(6-1編15巻)

・チョコ、ミラー効果の練習を行う(6-1編15巻)

1/12

・チョコ、佐々木ミカに呪験を止められる(6-1編15巻)

1/18

・チョコ、委員会活動で大忙し(6-1編15巻)

1/19

・チョコ、呪験の面接対策を行い、心慧から福呪草を貰う(6-1編15巻)

1/20

・チョコ、灯子・杏・結実と「スタジオ・マンサク」に行き、卒業式で着る袴を選ぶ(6-1編15巻)

1/25

・チョコ・ギュービッド・桃花、ティカに会いに行く(6-1編15巻)

・チョコ、サウジーネからス魔女をもらう(6-1編15巻)

・麻倉・東海寺、チョコが受験することを知る。舞・メグ・横綱・灯子・杏・結実・里鳴、チョコの受験を応援(6-1編15巻)

1/28

・チョコ、大形とそっくり模擬テストを受けに行く。試験後、一緒に復習を行う。(6-1編15巻)

1/29

・チョコと大形、模擬テストの結果を受け取る(6-1編15巻)

・暗御留燃阿、失踪する(6-1編15巻)

・チョコ、サウジーネをやっつける(6-1編15巻)

2月(6-1)

2/1

・チョコ、呪リア学園の入試から抜け出す(6-1編15巻)

2/6

・チョコ、バレンタインのパトロールを命じられる(6-1編16巻)

2/2

・6−1、バレンタインチョコのもちこみをめぐり、「ことしこそチョコを禁止させよう委員会」と「チョコレート守護隊」に分かれて議論(6-1編16巻)

2/3

・チョコ、「チョコレート守護隊」にはいる(6-1編16巻)

・チョコ、美珠亜ちゃんと良子ちゃんにだれにも本命チョコを渡すなと言われる(6-1編16巻)

2/11

・舞ちゃんとエロエースが破局(6-1編16巻)

2/12

・ギューチョコ桃花、「リ魔ートによる、ロリポップ・ココアの手作りチョコ教室」に出席(6-1編16巻)

・獅子村くんと灯子ちゃんが破局(6-1編16巻)

2/13

・チョコ、鳥越九郎に本命チョコを渡す(6-1編16巻)

・チョコと大形、フラレタインを退治する(6-1編16巻)

2/14

・桃花と草太郎、破局(6-1編16巻)

・チョコ、モ天使を退治(6-1編16巻)

・チョコと大形の赤い糸が切られる(6-1編16巻)

2/19

 ・6-1、お別れ遠足@恋愛寺。地下女の協力により(?)赤い位置復活(6-1編17巻)

2/25

 ・チョコ、制服の採寸に行く(6-1編17巻)

 ・チョコ、図書館少女隊にたまたまゆうえんちに行くように言われる(6-1編17巻)

3/3

 ・幸中事前登校日(6-1編17巻)

・チョコ、他校の図書委員と遠足に行く(6-1編17巻)

・麻倉東海寺大田、誰がチョコの隣に座るのにふさわしいかでバトル(6-1編17巻)

3/4

・「きのうはたまたまゆうえんちで「いばら姫の魔法」の解除魔法&忘却魔法をたくさんかけまくってごくろうさんパーティー」@モリカワ(6-1編18巻)

・チョコ、厄味の勉強を開始(6-1編18巻)

3/6

・6-1の1班、左端がつくった特別給食「天ぷらとお刺身の卒業お祝い御膳」を食べる(6-1編18巻)

3/10

・6-1の5班、左端がつくった特別給食「特製ししゃも御膳」を食べる(6-1編18巻)

・6-1、6年生を送る会のお返しレクについて議論。鈴木重、里鳴、要陸、雷香のようすがおかしくなる(6-1編18巻)

3/13

・チョコ、舞に様子のおかしい6-1メンバーを元に戻して欲しいと頼まれる(6-1編18巻)

3/14

・チョコ、大形との下校中に、一連の騒動の原因をつかむ(6-1編18巻)

3/18

・第一小第二小の親善運動会(6-1編18巻)

・チョコ、大田龍河をエネルギー・バンパイアから元に戻す(6-1編18巻)

・チョコ、左端から「光り輝く者」「光を嫌う者」という言葉を聞く(6-1編18巻)

3/19

・エオスターラのサバトの準備@モリカワ(6-1編18巻)

・チョコ、ギュービッドの同級生たちから、「光り輝く者」「光を嫌う者」について説明を受ける

・チョコ、マリーから、エクソノームが皇太子になり、ギュービッドにプロポーズするつもりだということを聞く(6-1編18巻)

3/20

・6-1、6年生を送る会で披露する劇の練習をする(6-1編18巻)

・チョコ、左端から、「光り輝く者」にならないかと言われる(6-1編18巻)

・ティカ、チョコに卒業試験の中断方法を教える(6-1編18巻)

3/21

・チョコ、大形と話す。卒業試験で「魔力を全部捨てる」を選んだら大形やティカが黒魔法使いだということもわからなくなると言われる(6-1編18巻)

・チョコ、東海寺&麻倉の言葉にじーんとする(6-1編18巻)

・ギュービッドのお誕生日会@モリカワ。チョコ、ギュービッドにリバーシブルのゴスロリをもらう(6-1編18巻)

3/22

・6年生を送る会(6-1編18巻)

・チョコの卒業試験開始するも、オウリの力で三日の猶予期間が与えられる(6-1編18巻 6-1編19巻)

・チョコ、ス魔ホを手にいれる(6-1編19巻)

3/23

・チョコ、暗御留燃阿と話すも、不審な態度をとられる(6-1編19巻)

・6−1スマホ講習会(6-1編19巻)

・チョコのスマホが卒業式練習中に鳴ってしまう(6-1編19巻)

・チョコ、メグママ、大形ママ、舞ママに謝恩会の記念品の話をされる(6-1編19巻)

3/24

・大形、黒板アートを提案(6-1編19巻)

・ギュービッド、チョコに「卒業試験で不合格になっても良い」と語る(6-1編19巻)

3/25

・第一小卒業式(6-1編20巻)

・チョコの卒業試験開始。魔プリで大形と恋に落ちる(6-1編19巻)

3/26

・6-1、茨城県にイチゴがりにいく(6-1編20巻)

 

 

その他

魔界編はこちら

krmjsnfan.hatenablog.jp

 


zukkoke3data.seesaa.net

 

【黒魔女さんが通る】これまでに出てきた黒魔法まとめ【本編+外伝】

*『黒魔女さんが通る‼︎』本編及び『魔女学校物語』『黒魔女の騎士ギューバッド』『魔ちがいだらけの恋バトル』に出てくる呪文のうち、詠唱シーンがあり、なおかつ黒魔法が成功している描写があるものを50音順に並べました

*「ルキウゲ・ルキウゲ……」系の呪文は「……」の部分を50音順に並べました

*『魔女学校物語』『黒魔女の騎士ギューバッド』はそれぞれ「桃花編」「ギューバッド編」と表記しています

 

ア行

ルキウゲ・ルキウゲ・アヴェレナーレ

 名称・効果:約束毒魔法

 使用キャラ:大形京(12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アグランターレ

 名称・効果:拡大魔法

 使用キャラ:ギューバッド(ギューバッド編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ ア呪ダンテ 

 名称・効果: 透っ人魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アタラーレ

 名称・効果:拘束魔法

 使用キャラ:ギュイヨン(13巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・アンアタラーレ

    名称・効果:拘束魔法の対抗魔法

    使用キャラ:チョコ(13巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アッマーレ

 名称・効果:愛の呪文

 使用キャラ:チョコ(5巻)桃花(5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アトラエラーレ

 名称・効果:磁石魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編8巻)ギュービッド(6-1編8巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アドラメレク

 名称・効果:運気上昇魔法

 使用キャラ:バーバ・ヤーガ(6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アヌラーレ

 名称・効果:無効化黒魔法

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編3巻)桃花(6-1編3巻) 

ルキウゲ・ルキウゲ・アパガーレ

 名称・効果:生活監督官が消灯の際にかける呪文

 使用キャラ:桃花(桃花編1巻)エレオノーラ(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アパレセール

 名称・効果:実体化魔法

 使用キャラ:パジョー先生(桃花編1巻)メリュジーヌ(ギューバッド編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アブソルビーレ

 名称・効果:悲しいこと吸い取り魔法

 使用キャラ:チョコ(3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アブラーレ

 名称・効果:声を出せなくする呪文をとく

 使用キャラ:ギューバッド(10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アプリーレ

 名称・効果:開錠魔法

 使用キャラ:チョコ(4巻 9巻 6-1編4巻)ギュービッド(5巻)メリュジーヌ(ギューバッド編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アモミナーレ

 名称・効果:赤い糸魔法

 使用キャラ:チョコ(8巻 6−1編16巻 6-1編17巻)ギューバッド(8巻)

 ルキウゲ・ルキウゲ・アルシナーレ

 名称・効果:幻聴魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アルタボチェラーレ

 名称・効果:本を開く呪文

 使用キャラ:チョコ(16巻)桃花(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・アルビトラーレ

 名称・効果:カメラで魔法の効き目を判定する呪文

 使用キャラ:チョコ(6-1編7巻)

イエス、ノー・キャン

 名称・効果: ノイズ・キャンセリング魔法

 使用キャラ:チョコ( 6-1編14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・イルミナーレ

 名称・効果:ろうそく魔法/カンテラ魔法

 使用キャラ:ギュービッド(7巻)桃花(6−1編11巻 桃花編3巻)マカズキン(桃花編1巻)メリュジーヌ(ギューバッド編2巻・3巻)ギューバッド(ギューバッド編3巻)エルス(ギューバッド編3巻)マリス(ギューバッド編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・インテグラーレ

 名称・効果:虫眼鏡魔法

 使用キャラ:チョコ(7巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・インテルプリテーレ

 名称・効果:ワンニャンプリター魔法/動物霊交信魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編8巻) 桃花(6巻)ギュービッド(桃花編1巻)エレオノーラ(桃花編2巻)ダリル(ギューバッド編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・インバリダーレ

 名称・効果:魔界グッズ無効化呪文

 使用キャラ:チョコ(14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ヴィアハーレ

 名称・効果:幻視魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ヴィジャンシーノ

 名称・効果:クリスマスキャロル魔法

 使用キャラ:サタン(6-1編12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ヴィデンシアーレ

 名称・効果:水晶に何かを映し出す呪文

 使用キャラ:メリュジーヌ(0巻)春音春香(0巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ヴェスビアナーレ

 名称・効果:魔ッチをする際に使う呪文

 使用キャラ:桃花(16巻)マリー(12巻 16巻 6−1編18巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ ヴェンティラーレ

 名称・効果: 怪喜現象をおこす呪文

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ウスルパーレ

 名称・効果:プレゼント奪取魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編12巻)、グラシュティグ(6-1編12巻)

ヴェネヌム・アテム・ペラトゥーム

 名称・効果:カンタレラの呪文

 使用キャラ:エグジリ(ギューバッド編2巻)

  ⇔アンヴェネヌム・アンアテム・アンペラトゥーム

   名称・効果:カンタレラの呪文解除呪文

   使用キャラ:エグジリ(ギューバッド編2巻)

永遠にして万能なる地獄の王ルシフェルよ。我に魔神ロネをつかわし、悪魔の知識を与え給え

 名称・効果:悪い悪魔を見破る呪文

 使用キャラ:チョコ(5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エクスチャーレ

 名称・効果:地獄耳魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編10巻 6−1編11巻)桃花(9巻)ギュービッド(6-1編3巻)濡烏(桃花編2巻)

  ⇔ゲウキル・ゲウキル・レーチャクスエ

     名称・効果:地獄耳魔法の逆魔法

     使用キャラ:チョコ(6-1編10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ エスクデゥリニャーレ

 名称・効果: 怪奇現象探索魔法

 使用キャラ:チョコ (6-1編14巻) 大形京 (6-1編14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エスクリビーレ

 名称・効果:黒板に文字を書く呪文

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編4巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エステンデーレ

 名称・効果:時間自由自在魔法

 使用キャラ:チョコ(3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エスペハーレ

 名称・効果:合わせ鏡魔法

 使用キャラ:パジョー先生(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エスポサーレ

 名称・効果:手錠をかける呪文

 使用キャラ:魔事無い師(6-1編4巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エスコンディーテ

 名称・効果:物体が目に見えなくなる?

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編19巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エセニフィカーレ

 名称・効果:セット魔法

 使用キャラ:ティアー(桃花編2巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・デセニフィカーレ

   名称・効果:セット魔法解除呪文

   使用キャラ:ティアー(桃花編2巻)

エロイム・エッサイム

 名称・効果:悪魔の召喚

 使用キャラ:鈴風さやか(6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エンセンデーレ

 名称・効果:火をつける呪文

 使用キャラ:メリュジーヌ(ギューバッド編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エントラーレ

 名称・効果:画面に入れる

 使用キャラ:チョコ(4巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エンビアーレ

 名称・効果:瞬間移動させる呪文

 使用キャラ:チョコ(6-1編20巻)大形京(6-1編5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・エンビディアーレ

 名称・効果:妬味消しの呪文

 使用キャラ:チョコ(6-1編18巻)

おお、悪魔アガレスよ。ただちに、この魔法円にあらわれよ。おだやかに、目にみえるように、おくれることなく、あらわれよ。偉大なるルシファーの名によって、我は強く要求する。我の願いを、すべて、余すことなく、かなえることを。

 名称・効果:悪魔召喚の呪文

 使用キャラ:チョコ(19巻)

大いなるベルゼブルよ、地獄の王よ! 汝の魔力を、あたえたまえ! 汝の前に立つ、しもべのために!花の力を黒魔術の儀式によりて、われらにあたえたまえ! さぁ、呪文を唱えよう! 効き目はぜったい!ルキウゲ・ルキウゲ・ロフォカーレ!

  名称・効果:花の黒魔法

 使用キャラ:チョコ(18巻)ギュービッド(18巻)

お口にチャック!手はおひざ!(足、動かすっ!)

 名称・効果:チャック魔法

 使用キャラ:ニイカ(12巻)

カ行

かがやけ、月のごとくに! いま魔法のときは来れり! あらわれよ、第二の視界! 銀色の神秘の光のむこうに!

 名称・効果:クーゲルを魔法鏡にする呪文

 使用キャラ:チョコ(6-1編10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・カンターレ

 名称・効果:お歌魔法/歌ウンです

 使用キャラ:ニイカ(19巻)チョコ(6-1編10巻)

きたれ、アンテセールよ。そして、けがらわしき黒魔女を、プロクラへつれていけ

 名称・効果: プロクラでふるまうケーキを作る呪文

 使用キャラ:コックさんバン・シー(11巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・キミカーレ

 名称・効果:相性魔法/ ケミストリー魔法/ブレッド&バター魔法

 使用キャラ:チョコ(13巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・クイダーレ

 名称・効果:ガイド魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編13巻)、ギュービッド(6-1編13巻)、桃花(6-1編13巻)、暗御留燃阿(6-1編13巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・クニターレ

 名称・効果:あやとり魔法

 使用キャラ:チョコ(17巻)ギュービッド(17巻)桃花(17巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・ディスクニターレ

   名称・効果:幻消去呪文

   使用キャラ:チョコ(17巻)ギュービッド(17巻)桃花(17巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・クラリビデンシアーレ

 名称・効果:透視魔法 

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編2巻)

ぐるりぐるりと輪を作れ!輝く魔界と彼岸を隔てる扉が閉まるまで!さあ作れ、魔術の異界を!さあ作れ、魔力の宇宙を!サバトの宴に笑い興ずる黒魔女のため!

 名称・効果:サバトの結界を張る

 使用キャラ:森川瑞姫(18巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ゲットーネ

 名称・効果:大当たり魔法

 使用キャラ:チョコ(5巻)桃花(桃花編2巻)ビルト(桃花編1巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・ディスゲットーネ 

   名称・効果:大外れ魔法

   使用キャラ:桃花(桃花編1巻) 

ルキウゲ・ルキウゲ・コシナーレ

 名称・効果:お料理魔法

 使用キャラ:桃花(6-1編9巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・コピアーレ

 名称・効果:コピー魔法

 使用キャラ:チョコ(13巻)桃花(5巻)ギュービッド(6-1編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・コルテサーレ

 名称・効果:ス魔ホを魔ナーモードにする

 使用キャラ:チョコ(6-1編19巻)

コン・エステ・カソ・エレバレ・ラス・ジャマス・デ・エステ・フエゴ・シミラル・アル・デル・インフィエルノ・イ・ラス・ブルハス・ケダラン・プリフィカダス・デ・トダス・ラス・マルダデス

 名称・効果:異端審問の呪文

 使用キャラ:ゴドフリ(ギューバッド編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・コンジェラーレ

 名称・効果:ものを冷やす

 使用キャラ:ロリポップ&ココア(6-1編8巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・コンディメンターレ

 名称・効果:調味料魔法

 使用キャラ:メリュジーヌ(ギューバッド編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・コントラーレ

 名称・効果:コントロール魔法

 使用キャラ:チョコ(2巻 3巻 6巻 8巻 14巻 20巻 6-1編8巻)ギュービッド(6-1編1巻)大形京(12巻)ニイカ(12巻)ダリル(ギューバッド編3巻

 

サ行

サシ・グスティエン・ガイネティク・エタオデイ・グスティエン・アズピティク

 名称・効果:山の魔女の飛行呪文

 使用キャラ:濡烏(桃花編3巻)

サタンよ、ベルゼブルよ、そして墓の上をさまようものよ。われの生贄を受け取り、黒い力を与えよ。

 名称・効果:黒死呪文

 使用キャラ:チョコ(3巻)ギュービッド(6-1編20巻)

サタンよ、ベルゼブルよ、われ懇願す。この者に、かなしみとため息と黒い弾丸を与え、黒猫に変身させよ

 名称・効果:相手を黒猫にする黒魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ジェッラーレ

 名称・効果:冷凍魔法 

 使用キャラ:グラシュティグ(7巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・シルバトーレ

 名称・効果:犬笛魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編13巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・スパッカーレ

 名称・効果:真っ二つ呪文

 使用キャラ:チョコ(5巻)ギュービッド(5巻 6-1編10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・スベスティーレ

 名称・効果:元の姿に戻る呪文

 使用キャラ:桃花(5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・セカドーレ

 名称・効果:乾燥魔法

 使用キャラ:テス(桃花編3巻)

 ルキウゲ・ルキウゲ・セキアナーレ

 名称・効果:日照り魔法

 使用キャラ:メリュジーヌ(8巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・センシーブレ

 名称・効果:人の気持ちに敏感になれる魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ソグナーレ

 名称・効果:夢の書を読む呪文

 使用キャラ:大形京(6-1編6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ソブリアーレ

 名称・効果:酔い覚まし魔法 

 使用キャラ:メリュジーヌ(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ソムノレンシア

 名称・効果:気絶させる呪文?

 使用キャラ:和裁魔(6−1編16巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ソリデーレ

 名称・効果:ニコニコ魔法

 使用キャラ:チョコ(3巻)

 

タ行

ルキウゲ・ルキウゲ・タイトゥムス

 名称・効果:感染魔法

 使用キャラ:ギュービッド(1巻 6-1編5巻 6−1編16巻 6-1編20巻)桃花(6−1編11巻)ギューバッド(ギューバッド編2巻)メリュジーヌ(ギューバッド編2巻)ゴンサロ(ギューバッド編2巻)ビアヘロ(ギューバッド編2巻)フレデラー(ギューバッド編2巻)エグジリ(ギューバッド編2巻)マリス(ギューバッド編2巻)エルス(ギューバッド編2巻)セイレン(6-1編10巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・アンタイトゥムス

   名称・効果:感染魔法の対抗呪文

   使用キャラ:ギュービッド(6−1編16巻) 桃花(6−1編16巻大形京(6-1編5巻)無理キュア(6-1編20巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・チェネレントラーレ

 名称・効果:シンデレラ魔法/変身魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編9巻)ギュービッド(4巻 6-1編9巻)桃花(桃花編2巻)マカズキン(桃花編2巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・インチェネレントラーレ

   名称・効果:変身魔法解除呪文

   使用キャラ:チョコ(6-1編20巻)マカズキン(桃花編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・チェルカーレ

 名称・効果:本を取り出す呪文

 使用キャラ:チョコ(16巻)桃花(桃花編1巻)ティアー(桃花編2巻)

地よ、風よ、火よ、水よ。我が呪文の力となれ。魔女の魂の守護霊よ。魔法円を守りたまえ。北の守護者よ。魔力の支配者よ。心悪しきものを罰せよ。南の守護者よ。慈悲の支配者よ。心美しきものを救えよ。

 名称・効果:魔法消去法

 使用キャラ:チョコ(9巻)ギュービッド(9巻)桃花(9巻)神野未狐(恋バト1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・チヨコレート

 名称・効果:おしゃれ魔法

 使用キャラ:チョコ(10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ティヘラーレ

 名称・効果:意図切りばさみを使うための呪文

 使用キャラ:チョコ(6−1編16巻)

 ルキウゲ・ルキウゲ・ディメンティカーレ

 名称・効果:忘却魔法

 使用キャラ:チョコ(14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ティラーレ

 名称・効果:呪文で見えなくした物体を再び出現させる?

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編19巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ディリヒーレ

 名称・効果:魔ガサスをあやつる

 使用キャラ:ギュービッド(16巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・デスクラバーレ

 名称・効果: ピンナップ魔法の解除魔法

 使用キャラ:チョコ( 6-1編12巻)ギュービッド( 6-1編12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ デスペハーレ

 名称・効果: 幻消滅魔法

 使用キャラ:チョコ (6-1編14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・デスペルターレ

 名称・効果: 夢の書を開く呪文

 使用キャラ:大形京太郎(6-1編13巻 6-1編14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・デテネーレ

 名称・効果:気絶させる呪文

 使用キャラ:魔界警察官(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・テラセカーレ

 名称・効果:泥を乾かす呪文

 使用キャラ:メリュジーヌ(ギューバッド編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・テルミナーレ

 名称・効果:魔法解除呪文

 使用キャラ:チョコ(6-1編18巻)大形京(6-1編4巻 6-1編16巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・テンポラーレ 

 名称・効果:時間停止魔法

 使用キャラ:チョコ(6−1編16巻 6-1編17巻)ギュービッド(7巻 19巻 6-1編1巻 6-1編2巻 6-1編4巻 6-1編5巻 6-1編9巻)桃花(19巻 6-1編13巻)大形京(6-1編5巻 6-1編18巻) 

ルキウゲ・ルキウゲ・ドクメンターレ

 名称・効果:紙を配布する

 使用キャラ:メリュジーヌ(桃花編3巻 ギューバッド編3巻)エレオノーラ(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トラヴェスティーレ

 名称・効果:なりきりカメラ魔法

 使用キャラ:チョコ(3巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・イントラヴェスティーレ

    名称・効果:なりきりカメラ魔法の解除呪文

    使用キャラ:ギュービッド(3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トラスダーレ

 名称・効果:物体移動魔法

 使用キャラ:チョコ(17巻)ギュービッド(17巻)メリュジーヌ(ギューバッド編2巻)ギューバッド(ギューバッド編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トラスフォルマーレ(トラスフォルマトーレ)

 名称・効果:変身魔法

 使用キャラ:ギュービッド(5巻 0巻)大形京(12巻)暗御留燃阿(3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トラスラダーレ

 名称・効果:移動魔法

 使用キャラ:部屋野純子(16巻) 

ルキウゲ・ルキウゲ・トランスアバターレ

 名称・効果:変身し、かつ分身する呪文

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編4巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トランスパーレ

 名称・効果:完全のぞき見魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編4巻)大形京(6-1編4巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トランスパレンターレ

 名称・効果:透明化魔法

 使用キャラ:ギュービッド(20巻)メリュジーヌ(ギューバッド編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・トランスポルターレ

 名称・効果:まとめて瞬間移動し魔性

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編17巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ドルミナーレ 

 名称・効果: 相手を眠らせる呪文 

 使用キャラ:魔んびき犯(6-1編17巻)

 

ナ行

汝、服従することなくば、魔神サタナキアの力によって、汝を呪い、汝が大いなるものに飲み込まれ、最後の審判の日まで、その胃液に溶かされ……

 名称・効果:「ブラックドラゴン」の第3章悪霊召喚術その2

 使用キャラ:チョコ(6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ニグロマンテ

 名称・効果:死霊魔術

 使用キャラ:ギュービッド(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ヌージリュメ

 名称・効果:死の門が開く

 使用キャラ:ギュービッド(0巻)

ネコネコ・アザラク

 名称・効果:とりつき魔法

 使用キャラ:アキュラシー(ギューバッド編1巻)

 

ハ行

ルキウゲ・ルキウゲ・ピオヴィーレ

 名称・効果:お天気魔法(雨を降らす)

 使用キャラ:チョコ( 6-1編12巻)ギュービッド(2巻 7巻)桃花(7巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・フィスゴネアーレ

 名称・効果: 心のなかをさとり魔性

 使用キャラ:大形京 (6-1編14巻)

ブチョス・レチュサス・サポス・ブルハス

 名称・効果:悪霊の国の呪文

 使用キャラ:ゴンサロ(ギューバッド編1巻)

ブチョス・レチュサス・サポス・ブルハス・コノスカ・コラソン

 名称・効果:相手の心をのぞき込める魔法

 使用キャラ:チョコ(6-1編17巻)桃花(6-1編17巻)マーネス(6-1編17巻)

ブチョス・レチュサス・サポス・ブルハス・マーネス

 名称・効果:リア重の効果を引き出すために使用した

 使用キャラ:チョコ(6-1編17巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ブランカニエベ

 名称・効果:熱した鉄の靴が現れる 

 使用キャラ:大形京(6-1編5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・プルリングーレ

 名称・効果:外国語を話せるようになる

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編8巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・フレスカーレ

 名称・効果:幽涼み

 使用キャラ:チョコ(6-1編6巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・ソレアーレ

   名称・効果:幽涼み解除魔法

   使用キャラ:ギュービッド(6-1編6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・プロファナーレ

 名称・効果:墓あばき魔法

 使用キャラ:チョコ(6−1編16巻)大形京(6−1編16巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・フロレシエンテ

 名称・効果: 開花魔法

 使用キャラ:チョコ(6−1編15巻)、ギュービッド(6−1編15巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ペガホーソ

 名称・効果:愚実魔法

 使用キャラ:ギュービッド(19巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・べスティート

 名称・効果:隠れ蓑魔法

 使用キャラ:桃花(10巻)あ、くま(10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ペニートリーテ

 名称・効果:ピンナップ魔法

 使用キャラ:上野空(6-1編10巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ぺヌンブラーレ

 名称・効果:幽絶ち

 使用キャラ:大形京(6-1編6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ベルテンポラーレ

 名称・効果:お天気魔法(雨を止ませる)

 使用キャラ:ギュービッド(2巻)メリュジーヌ(ギューバッド編3巻)

 ホ

ルキウゲ・ルキウゲ・ボビナーレ

 名称・効果:引き寄せ魔法

 使用キャラ:ギュービッド(5巻)

 

マ行

ルキウゲ・ルキウゲ・ 魔法リン 

 名称・効果: 魔法リン

 使用キャラ:チョコ(6-1編14巻)

魔女の石は真実を告げる 水よ、風よ、炎よ、土よ ルシファーの名において魔法をもたらせ

 名称・効果:魔法石の力を引き出す

 使用キャラ:チョコ(6-1編10巻 6-1編11巻 6-1編12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・マネハーレ 

 名称・効果:使い魔を呼ぶ?

 使用キャラ:ニイカ(19巻)

魔物よ、悪魔よ、霧に包まれた荒地に埋もれたものよ。汝らの呪われし暗黒の目を持ちて、我を導き給え

 名称・効果:タロット占いに用いる魔法

 使用キャラ:ギューバッド(ギューバッド編3巻)ラムエルテ(ギューバッド編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・マラスエルテ

 名称・効果:不運魔法

 使用キャラ:チョコ(6−1編11巻)ギュービッド(6-1編7巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・マリフィカーレ

 名称・効果:実体化魔法

 使用キャラ:チョコ(14巻 6−1編18巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・マルファットーレ 

 名称・効果:プチ悪霊魔法

 使用キャラ:チョコ(3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ミラーレ

 名称・効果:「ミラー呪」「呪呪」を使うときの呪文

 使用キャラ:チョコ(6-1編9巻)ギュービッド(6-1編9巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ムオベーレ

 名称・効果:瞬間移動魔法

 使用キャラ:チョコ(13巻 18巻 19巻 20巻 6-1編3巻 6-1編7巻 6-1編13巻 6−1編15巻 6−1編16巻)ギュービッド(7巻 9巻 12巻 0巻 6-1編3巻 6-1編7巻 6-1編9巻 6-1編12巻6-1編13巻 6−1編16巻)桃花(16巻 19巻 6-1編3巻 6-1編7巻 6-1編9巻 6-1編11巻 6-1編13巻 6−1編16巻)大形京(6−1編11巻 6−1編16巻 6−1編15巻)暗御留燃阿(6-1編13巻 6−1編16巻) ギューバッド(ギューバッド編1巻)濡烏(12巻)華童亜沼(20巻)

 

ルキウゲ・ルキウゲ・メデュサーレ

 名称・効果:見たものを石にする魔法

 使用キャラ:桃花 (6-1編9巻 6-1編20巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・アンメデュサーレ

    名称・効果:見たものを石にする魔法解除魔法

    使用キャラ:ギュービッド(6-1編9巻)大形京 (6-1編9巻)無理キュア(6-1編20巻)  

ルキウゲ・ルキウゲ・メタモルフォシナーレ

 名称・効果:目の前の相手に変化する魔法

 使用キャラ:チョコ(7巻)桃花(桃花編1巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・デメタモルフォシナーレ

   名称・効果:目の前の相手に変化する魔法の解除魔法

   使用キャラ:ギュービッド(7巻)桃花(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・メッテーレ

 名称・効果:テレビの電源がつく呪文

 使用キャラ:ギュービッド(0巻)

モ 

もっとも古き魔の者たちよ 魔術と月の呪文により われの夢とねがいと神秘を 銀色の月かげのなかに生み落とせ

 名称・効果:超ウルトラスーパーハイパーミラクルロイヤルデラックス魔法

 使用キャラ:グラシュティグ(6-1編12巻)

もどられよ、死の神! もどられよ、魔術の神! そしてわれらに、魔の王子を、返されよ!

なんじの愛する者のもとへ、返されよ!

 名称・効果:死神を呼び出す呪文

 使用キャラ: チョコ(6-1編12巻 6-1編13巻)ルチア(6-1編12巻)ノエル(6-1編12巻)マリア(6-1編12巻)

 

ラ行

ラ・ヴォアザン・カデナ・デ・オロ

 名称・効果:ゴールド・レージング

 使用キャラ:ラムエルテ(ギューバッド編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ラスタンファスターレ

 名称・効果:しりとり魔法

 使用キャラ:チョコ(9巻)ギュービッド(9巻)桃花(9巻)

  ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・ラストファスターレ

   名称・効果:しりとり魔法消去魔法

   使用キャラ:桃花(9巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ラッバーレ

 名称・効果:洗濯魔法

 使用キャラ:チョコ(5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リヴェラーレ

 名称・効果:生霊の実体化呪文 

 使用キャラ:チョコ(1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リトラッターレ

 名称・効果:生霊の回収呪文

 使用キャラ:ギュービッド(1巻 6-1編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リブラーレ

 名称・効果:パンフレットが出現

 使用キャラ:アグリッパ(6-1編4巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リフレッテーレ

 名称・効果:分身魔法

 使用キャラ:チョコ(11巻 16巻 17巻 20巻)

  ⇔ゲウリル・ゲウリル・レーテフリ

   名称・効果:分身魔法解除魔法

   使用キャラ:チョコ(17巻)ギュービッド(11巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リブレリーア

 名称・効果:テキスト出現

 使用キャラ:エミリ・サリボーン(6-1編5巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リプロデューレ 

 名称・効果:いつでもビデオ魔法

 使用キャラ:ギュービッド(6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リベラーレ

 名称・効果:時間停止魔法

 使用キャラ:大形京(6-1編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・リボビナーレ

 名称・効果:時間巻き戻し早送り魔法

 使用キャラ:チョコ(3巻 20巻 6-1編11巻 6-1編12巻)

       ⇔ルキウゲ・ルキウゲ・アンリボビナーレ

       名称・効果: 時間巻き戻し早送り解除魔法

       使用キャラ: チョコ(20巻 6-1編12巻) 

ルキウゲ・ルキウゲ・レクルシオナーレ

 名称・効果:監禁魔法

 使用キャラ:メリュジーヌ(桃花編2巻)エクソノーム(桃花編2巻)濡烏(桃花編2巻)ブラヴァツキー(桃花編2巻)ヒルデガルト(桃花編2巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レコヘーレ

 名称・効果:配布物を回収する

 使用キャラ:メリュジーヌ(桃花編3巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レコルダーレ

 名称・効果:忘れたことを思い出させる魔法

 使用キャラ:チョコ(14巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レッガーレ

 名称・効果:ロープ魔法

 使用キャラ:グラシュティグ(12巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レティラーレ

 名称・効果:持ち込み不用品を取り上げる

 使用キャラ:メリュジーヌ(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レフルーホ

 名称・効果:魔力を抜く

 使用キャラ:春音春香(0巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レプロデュシーレ

 名称・効果:さっきのシーンをもう一度見てみ魔性

 使用キャラ:ギュービッド(6-1編15巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レペティーレ

 名称・効果:「つながりの手鏡」にルームメイトを映す

 使用キャラ:マカズキン(桃花編1巻)ティアー(桃花編1巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レボカーレ

 名称・効果:契約妨害呪文

 使用キャラ:ギュービッド(6巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・レメダーレ

 名称・効果:まねっこ魔法

 使用キャラ:チョコ(6−1編15巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ロフォカーレ

 名称・効果:基本呪文

 使用キャラ:チョコ(1巻 2巻 18巻 19巻 6-1編13巻 6-1編20巻) 桃花(19巻)メリュジーヌ(ギューバッド編3巻)マルディータ(16巻)砂魔女(6-1編8巻)

ルキウゲ・ルキウゲ・ロリターレ

 名称・効果:おしゃれ魔法

 使用キャラ:ロリッタ(10巻)

 

 

ワ行

ワキウム・ワキウム・コリエーレ

 名称・効果:ルルの基本呪文?

 使用キャラ:ルル(1巻)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【黒魔女さんが通る】『黒魔女の騎士ギューバッド』3巻を振り返る【ギューバッド編】

この続き

 

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あらすじ

ラムエルテと実の親子であることが発覚したエグジリ。優しい少年だった頃の自分自身を思い出してもらうべく説得すると、心を打たれたラムエルテは涙を流し、王位を退くと言います。かわりに国王に命じられたのはなんとギューバッド。さらにメリュジーヌも、新しくできる悪霊の国王立魔女学校の校長に就任します。

黒騎士たちを相手に早速授業を行うメリュジーヌ。その様子を興味深げに見ていた悪霊の国の子供・ダリルも生徒になり、教室は和気藹々としてきます。ところがダリルの黒魔法の力が異様に強く、しかもどこにすんでいるかも不明であるという事態が発生。その正体を探るため、あとをつけることにしたギューバッドとメリュジーヌですが……。

 

 

第3巻感想&みどころ

ギューバッド、王になる

ラムエルテの正体

サポス族の神殿を脱出したサンタフスタ騎士団一行。そこにはラムエルテたち国王軍が待ち構えていました。狼のように獰猛なオンブラスコーラ犬の群れをひきいてギューバッドを襲うラムエルテ国王。犬たちは彼自身が秘密で育て上げた「決して死をおそれず、うらぎることのない親衛隊」で、側近ですらその存在は知らないのだとか。裏切られることをそこまで恐れているとは、恐ろしいというよりなんだか悲しい人物ですね。

悪事をやめさせるため、そんな息子を説得するエグジリ。彼女は前巻、「黒魔道士の記録簿」の記述から、ラムエルテの実母であることが明らかになったのです。

ラムエルテの正体は動物好きの心優しい息子、ギジェルモに違いないと語るエグジリ。その証拠として、彼が育て上げたオンブラスコーラ犬軍団の存在をあげます。犬を育てるためにはこまめな世話が欠かせません。つまりラムエルテには犬の飼育方法に関する豊富な意識があることになります。そして、国王として家来に囲まれている彼が犬の面倒を見ることができたのは、心の奥深くに刻みつけられた記憶や優しさが生きているからだろうと言うのです。エグジリが身につけているボロボロのマントも、息子が初めて刈った羊の毛で織ったもの。うながされて泥だらけのマントに触れ、体を震わせるラムエルテ。相変わらず昔の記憶は失われたままではあるものの、母親だと確信した彼は、ついには涙を流してエグジリと抱き合います。

いや〜、ラムエルテってめちゃくちゃ魅力的な悪役ですよね。私結構好きなんですよ。人間味と容赦なさが両方あって。後述しますが、このあと彼は再びギューバッドたちを裏切ります。そして二度と仲間にはならないし、その心情が詳しく描かれることもありません。そんな紛れもない悪役なのに、彼が抱えていた孤独感みたいなものは確かに感じ取れるんです。

ラムエルテはしばしば「余はだれも信用しておらぬ」と言っていますし、実際腹心のサンタフスタ騎士団に重大な秘密を持たれています。さらに物語ラストでは犬たちすらも自分の元を去っていきます。誰の事も信じてないし、他の人も自分を信じてない。孤独な王のままです。母子再会のシーンの涙は本心からのものであったと思われ、人間らしい部分がまだかすかにでも残っていることを感じさせますが、長年かけて染み付いた人間不信はそう簡単にはなおりませんでした。たとえ一瞬でも本当に改心しかけているのを感じる分切ないですが、ご都合主義がないのがかえってリアルでいいなぁと思います。

そしてかわいそうな境遇ではありますが、同情をさそうように描かれているかといったら違います。ギューバッドやメリュジーヌにとっては裏切り者でしかないし、ラムエルテ自身が自分の胸の内を話すシーンとかもありません。あくまで作中では悪役を全うするんです。好き。

 

国王ギューバッド

母の優しさに触れ、心を入れ替えたように見えたラムエルテ。この調子で国王をやめてくれればニーニョ・ネグロの制度もなくなると喜ぶみんなですが、その考えは突っぱねられます。国王がトップに立つことで曲がりなりにも安定していた悪霊の国。それなのにいきなり王がいなくなったら、なんとか保たれていた国としてのまとまりが一気に失われてしまうというのです。しかも現在、空には凶兆として恐れられているほうき星が浮かんでおり、ただでさえ国民の不安が高まっています。ラムエルテは悩んだ末、ニーニョ・ネグロの条件にぴったりなギューバッドを新国王として指名し、自分は王位から退くことにします。

最初は驚いたギューバッドも、渋々その役割を引き受けます。言葉遣いは乱暴だけど、実は慈悲深いギューバッド。なんだかんだ言って、騎士団のみんなや圧政に苦しむ悪霊の国の人たちを放っておけないのです。

迎えた戴冠式当日。式が行われる王宮前の広場には、新国王誕生の瞬間に立ち会おうとおおくの群衆が集まっていました。その視線の中を堂々と歩いていくギューバッド、すでに国王の風格があってかっこいいです。式の開始を告げる厳かなファンファーレといい、長いカーペットの先にある「アスタロトの玉座」といい、こういうヨーロッパ貴族っぽい場面はいつも以上に熱が入っている気がします。

群衆にさむいギャグを飛ばしてはどすべりするギューバッド。でもただふざけてるのではなく、「この国はこれから変わらなくてはいけないのだから、国王もくだけた雰囲気の方がいい」という思いゆえの行動です。表面はおちゃらけていても、裏でこういう緻密な計算ができるの、やっぱり王の器だと思います

その工夫もむなしく、黒騎士団とニーニョネグロは女だという噂を聞いている群衆は世も末だと不審がります。式は最後まで盛り上がらず、「ギューバッド国王陛下に栄光あれ!」という言葉も寒々しく響きました。この不穏な空気いいです。

 

メリュジーヌ、校長先生になる

不思議な子どもダリル

一方のメリュジーヌは、新生悪霊の国で魔女学校の初代校長を任されます。実はこれは彼女自身の願いでもありました。火の国に帰るときはどうしてもギューバッドと一緒がいい彼女は、ギューバッドと共に過ごすため、帰郷せずに悪霊の国で魔女学校の先生になると決めたのです。この作品の友情ってすごく密ですよね。運命共同体的なところがあります。

校長になるにあたって、「あたしの魔女学校は、身分も年齢も関係ない。黒魔法に興味のある人なら、自由に参加できる、明るい学校にしたいのよ」という思いを語るメリュジーヌ。これは魔妖精の低い身分に苦しめられてきた自身の経験からの言葉でもあるのでしょう。そして早速、黒騎士以外の生徒を迎え入れることになります。

王宮の中庭に魔草を植え、少しでも火の国王立魔女学校に雰囲気を近づけようとするエルス&マリス。しかし街の人はギューバッドたちを警戒しており、なかなか売ってくれません。ところが翌日、何者かによって教卓の上にマンドラゴラの鉢植えが置かれていました。さらに授業中、教室の外に謎の人影を発見します。

人影を捕まえるため、フレデラーが授業に出席することに。内心黒魔法に興味があったフレデラーは喜んで引き受けます。剣士としてはトップクラスの実力を持つ彼女ですが、黒魔法にはまるで子供のように目を輝かせているのが可愛いです。最初のツンケンした態度が嘘みたい。でも謎の人影を捕えるために猫のように飛び上がる姿はやはり百戦錬磨の騎士だと感じさせます。

捕らえられたのはボロボロの服を着たダリルという子供。怯えているのか、簡単な質問にも口を結んだまま答えません。メリュジーヌは相手の目線の高さまでしゃがむと、マンドラゴラの鉢植えを用意してくれたことにお礼を述べました。はっとした表情を見せるダリル。さすが未来の火の国王立魔女学校校長、子供の心を開くのが上手です。さらに正式に生徒として認め、王宮に入るための通行許可書を発行します。

晴れて魔女学校の生徒となった彼女は、黒魔法の実習でさっそく才能を発揮します。みんなが苦労していたカンテラ魔法を一発で成功させた上に、コントロール魔法までやってのけたのです。中性的でミステリアスで天才型のダリル。彼女は読者キャラですが、なんとも石崎先生が好きそうなキャラです。

 

ダリルの正体

身なりから街の子供だと思われていたダリル。しかし通行許可書を衛兵に見せた子供はいないという報告から、そうではないことが発覚します。正体を探るため、あとをつけることにしたギューバッドとメリュジーヌ。その結果、王宮の中に住んでいることが明らかになります。

彼女の住居は石畳がむき出しの「霧の間」という一室。生まれつき動物と心を通わせる才能があったダリルは、部屋から一歩でも出たら殺すという条件のもと、ここでオンブラスコーラ犬の番人を任されていたのです。ひどい条件のもとでの生活でしたが、女の自分を殺さずにいてくれたラムエルテに感謝してるというダリル。その言葉を聞いたメリュジーヌは絶句します。

さらに悪霊の国を覆っている霧の正体も明らかに。彼女曰く、大きな部屋の奥には魔法の霧が噴き出す穴があり、それが国中に充満して国民の記憶を消しているそうです。そしてこの部屋の存在はラムエルテ国王と自分以外知らないと話します。

ダリルが二人を部屋に入れたのは、ともに霧の間に残されたファイヤーナイト号を助けるため。オンブラスコーラ犬の軍団をひきつれて王宮を離れたラムエルテですが、その母犬のファイヤーナイト号だけは霧の間に残しておいたのです。なぜなら退位したのは形だけで、いずれまた王位にもどるつもりだったからです。

気候が悪く貧しい悪霊の国。国民は不満を抱えています。それが国王自身に向けられるのを防ぐため、凶星が出るタイミングに合わせて新しい王を即位させ、その人に不幸の責任をなすりつけて処刑します。そしてその後再び即位することこそがラムエルテの真の計画。つまり最初から、ギューバッドを代理王として殺すつもりだったのです。石崎先生もあとがきで熱く語っていらっしゃいましたが、この設定闇深くて非常にいいですね。ラムエルテの邪悪さも素晴らしいです。さすが国王。格が違います。

ラムエルテに心を支配されていたものの、メリュジーヌの授業をうけて目がさめてきたようすのダリル。学習の喜びで心を開かせるとか、彼女はいい教育者ですね。

 

メリュジーヌの成長

最後の戦い

ダリルの案内で王宮を脱出し、悪霊の国の別荘にたどり着く騎士団一行。ほっと一息ついたのもつかの間、駆けつけた旧騎士団長のヴェルドレたちから、国王軍との兵力差がかなり大きいという情報を聞きます。無駄な争いを避けるため、戦わずに隣国の涙の国に逃げ込む作戦を提案するヴェルドレ。

しかしギューバッドは「逃げるのはオンブラスコーラ犬たちを救出してからだ」と騎士団を睨みつけます。ダリルやファイヤーナイト号の話を聞いた彼女は、何としてでも母と子を再会させたいという気持ちなのです。しかし部下の命をたかが犬のために危険にさらすわけにはいかないというゴンサロと言い合いになり、あやうく斬り合いになりかけます。ギューバッドの気持ちはわかるけど、ゴンサロの判断は団長としては正しいですよね。

親子を引き離して記憶を失わせるという悪霊の国のやり方が許せないというギューバッド。ファイヤーナイト号とオンブラスコーラ犬を無理やり引き離したら、自分もラムエルテと同じことをすることになる。だから放っておけないが、これは自分の考えなのでみんなに戦いを強制するつもりはない、逃げたかったら逃げてくれと語ります。

心を動かされたみんなは、ギューバッドについて行くと言い出します。涙の国からの援軍、ロビンがその姿に「伝説の女王、ラルム・オルール」を重ねるなど、すっかり国王の威厳があるギューバッド。メリュジーヌは頼もしく思う反面、それにくらべて自分は全然成長できていないと感じて焦ります。

翌日、別荘を包囲され、とうとう国王軍に立ち向かう騎士団。ギューバッドはメリュジーヌに黒騎士の鎧を着せ、ともに馬に乗ってラムエルテ軍に乗り込むことに。「戦いだろうがなんだろうが、あたしたちは、いつでも二人いっしょだぜ」という言葉が頼もしいです。メリュジーヌも背中にギュービッドの体温を感じるから怖くないと言います。いままでなんども一緒に危機を乗り越えてきたからこその強い信頼関係ですね。これまでの積み重ねを感じさせます。

メリュジーヌの役目は、犬たちを縛っている魔法の鎖を断ち切ること。すぐ近くで振り回される魔剣、突進してくる国王軍たちに再び臆病な気持ちになりかけるメリュジーヌ。そんな彼女の目に、丸腰で国王軍の中に飛び込むファイヤーナイト号の姿が映ります。子供たちを助けるため、危険を顧みず戦う姿を見て、「できるかなじゃない、やらなくちゃ」と自分を奮い立たせるメリュジーヌ。そしてラムエルテに近づくようギューバッドに指示し、魔剣に黒魔法をかけて、犬たちを縛る鎖に向かって振り下ろしたのです。

このシーンめっちゃ熱いです。メリュジーヌはこれまで先生としてマリスたちを叱咤激励したり、成長が感じられる部分はあったものの、やはりギューバッドから自立しきれてないところもありました。でもこのシーンの彼女は一人で気持ちを立て直し、魔剣に呪文をかけるという手段も考え出して犬たちを救います。オンブラスコーラ犬だけでなく、自分自身を縛っていた鎖をも断ち切ったのだと思います。

 

それぞれの道へ

戦いが終わり、涙の国に向かう一行。息子に裏切られ、失意のエグジリには同じく母であるファイヤーナイト号が付き添っています。息子のために殺人まで犯したのに結局親子の絆を取り戻せないなんて、エグジリの気持ちを思うと辛いです。せめて騎士団やファイヤーナイト号という仲間ができたことを、救いに感じてくれていたらいいですね。

国境の森の中を歩いていると、今は亡きラガルト族という魔妖精が所有していた泉を見つけるみんな。ゴドフリによれば「帰省の泉」といい、この泉を通って一日に二人だけ、魔界のどこへでも行くことができるのだそうです。火の国に帰れるチャンスがやってきたメリュジーヌたち。しかし彼女は、隣に立つギューバッドがそれを心からは喜んでいないことに気づきます。王立魔女学校では怒られてばかりだったギューバッド。しかし冒険中はすごく生き生きしていました。ギューバッドは学校よりこっちの方が向いているし、彼女自身も内心そう思っている。でもメリュジーヌの手前言い出せないのだろうと気持ちを察します。

ギューバッドにはずっと心の底から笑っていて欲しい。そう思ったメリュジーヌは、自ら「一人で帰るわ」と笑顔をみせます。その言葉に涙を流すギューバッド。このシーン本当にいいですよね。今まで二人は守る守られるの関係で、メリュジーヌはギューバッドの背中を追いかけてる感じでした。でもこのシーンでは、メリュジーヌがギューバッドの背中を押してるんですよね。ギューバッドから体を離すときの、「自分からそうしたかった。これは、ギューバッドからの卒業だから」という文章めっちゃ好きです。美しいラストだ……。

 

 

全体を通して

1巻の記事でも書きましたが、ギューバッド編は黒魔女さんを骨の髄まで理解したかったら絶対に読むべきです。「ギューチョコ桃花も出てこないし、ギューバッドの事はよく知らないからちょっと……」という人もたぶんいると思うんですけど、やっぱり黒魔女さんオタクなら読んでほしいです。あと古い時代のお話だからか、イラストのタッチがいつもとちょっと違うのも見どころです!

 

 

 

 

 

 

 

 

【黒魔女さんが通る】黒魔女の騎士ギューバッド2巻を振り返る【ギューバッド編感想】

この記事の続き

 

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 第2巻あらすじ

サンタフスタ騎士団に入団し、国王軍を迎え撃つことになったギューバッドたち。メリュジーヌは早速、ビアヘロや騎士たちと一緒に、危険な「死招き池」まで食料をとりに行くことを命じられます。道中一休みしていると、近くの森からエグジリと名乗る老婆が現れ、「雪白カエル」という美味しいカエルをご馳走してくれることに。しかしそれは毒を持つ殺人カエル。知らずに食べたサンタフスタ騎士団のみんなは昏睡状態に陥ってしまいます。途方にくれるメリュジーヌの元にやってきたのはギューバッドとゴンサロ。黒騎士に囲まれ、観念したエグジリが語った話とは……

 

 

第2巻感想&みどころ

メリュジーヌ、ギューバッドとはなればなれに

気弱な性格で、学生時代はずっとギューバッドに守ってもらっていたメリュジーヌ。しかし今回、はじめて離れ離れになる機会がやってきます。

黒騎士叙任式を経て正式にサンタフスタ騎士団の一員となった二人。巨大な兵力を持つ国王軍に対抗するため、籠城戦を行うことにしたヴェルドレ団長は、ギューバッドに城門の警備を、メリュジーヌに食料集めを命じます。食料の調達池は「死招き池」。城からは丸1日かかる上に、騎士団ですらめったに足を踏み入れない、危険な場所です。

そんな所にメリュジーヌを向かわせることに大反対するギューバッド。「あたしが命をかけてるのは、メリュジーヌを守ることなんだよ!」と叫び、黒騎士のフレデラーとあやうく斬り合いになりかけます。まだ騎士団との信頼関係もできていないので当然といえば当然ですが、ちょっと過保護な気もします。メリュジーヌも「ギューバッド、助けて!」と相変わらずの他人頼り。

願いむなしく、ギューバッドなしで死招き池へ行くことになったメリュジーヌ。小隊長のフレデラーは見知らぬ黒魔女とビアヘロを快く思っていないようで、二人には特に厳しく接してきます。しかし同行していたちびっ子騎士、エルス&マリスは正反対で、メリュジーヌが魔女学校の話をしてあげると喜んだり、黒魔法にも興味津々だったり。悪霊の国には学校がないので、黒騎士といえどごく簡単な魔法しか使えないのです。好奇心旺盛な彼らは、のちのちメリュジーヌに教師としての最初の一歩を踏み出させることになります。

 

怪しげな老婆エグジリ

夜になり、野宿の準備をする一行。メリュジーヌも黒魔法で、焚き火を起こすのを手伝います。初めて目にする黒魔法に驚くマリス。フレデラーには内緒にするようにと、口に指を当てるp57のイラストかわいいです。ちょっと頼りになる面が出てきました。

戦闘食の粗末なアオガエルに文句をつける美食家のビアヘロ。ストイックなフレデラーはその図々しい態度を「ふん、また『男』の泣き言か」と蔑します。二人が険悪な雰囲気になりかけたとき、メリュジーヌは背後に何者かの気配を感じます。

そこにいたのはボロボロのマントをまとい、枯れ木を杖代わりにしたみずぼらしい老女、エグジリ。「老女」と書きましたが、初見ではみんなからおじいさんにまちがえられており、男女の区別も難しいほど年老いて、外見も荒れ放題なのがわかります。イラストでも、ぎょろりと見開いた目と長い爪がいかにも怪しげです。

魔剣を振りかざす騎士団をなだめた彼女は、自分は涙の国の出身であり、今は悪霊の国と涙の国との境にあるカンタレラの森に住んでいると話し、森の沼地に生息する貴重な「雪白カエル」を差し出します。不審に感じながらも食欲には勝てず、カエルを貪り食う一行。しかし、歩き続けて疲れ果てていたメリュジーヌは、一口も食べずに眠ってしまいました。

翌朝目覚めた彼女の目に飛び込んできたのは、死んだように眠り続けるフレデラーたちの姿。実は、昨晩食べた雪白カエルは強力な毒を持っており、口にすると丸一日昏睡状態になって死んでしまうのです。自らが盛った毒の被害者の様子を見に来たエグジリと鉢合わせになり、大ピンチに陥るメリュジーヌ。毒と同じ効き目のある黒魔法をかけられて殺されかけますが、すんでのところでギューバッドが駆けつけます。結構距離があるはずですが、頑張りましたね。

 

エグジリの過去

二人が悪霊の国の騎士ではなく火の国出身の黒魔女であると知ると、とたんに殺意を失うエグジリ。解毒剤を作りながら、騎士団を殺そうとした理由をポツリポツリと打ち明けてくれました。

50年以上前、6歳になるやんちゃ息子の母だったエグジリ。しかしある日、息子が悪霊の国の黒魔道士にさらわれてしまいます。 愛するわが子を奪われたエグジリは、すぐさま黒魔道士が姿を消したというカンタレラの森に飛び込みました。しかし森は想像以上に深く、道に迷ってしまったため、涙の国に戻ることも悪霊の国に向かうこともできないまま日々を過ごします。そのまま長い年月が経ち、既に息子を奪い返すことは諦めていたエグジリ。しかし、悪霊の国への恨みを忘れたわけではありませんでした。他国の子供をさらいに行くために森を通る黒魔道士を、雪白カエルで毒殺しはじめたのです。

彼女は『黒魔女さん』シリーズのキャラの中でもトップクラスに悲惨な過去の持ち主だと思います。とくに殺人にまで手を染めているところが取り返しのつかなさに拍車をかけていて痛ましいです。メリュジーヌたちは、魔法のコンパス「魔コンパス」を渡して涙の国に帰国させようとしますが、エグジリは拒否します。悪霊の国の内実や騎士団の秘密を聞いた今、悪いのはラムエルテ国王ただ一人とわかった、自分も騎士団に入って共に戦うというのです。

ヨボヨボ老女の突然の騎士宣言に戸惑う二人。しかし、ギューバッドの後を追ってやってきたゴンサロがそれを許可します。物陰にかくれて三人の話を聞いていた彼女は、エグジリたちの黒魔法の力が打倒ラムエルテに使えないかと考えたのです。

悪霊の国で魔力を持っているのは国王と黒魔道士だけ。あとはサンタフスタ騎士団ですらごく簡単な呪文しか使えません。悪霊の国が女嫌いなのは、黒魔女を排除することで黒魔法の力を独占するためではないかと推測したゴンサロ。もしサンタフスタ騎士団が黒魔術を使えるようになれば、ラムエルテに衝撃をあたえ、国王軍との無駄な戦いを避けられるかもしれないと語ります。穏やかながらも頭が回る人物です。

 

謎の墓石

かくしてエグジリを仲間に加えた騎士団は、ゴンサロ、ギュービッドと共に死招き池に向かいます。道中、メリュジーヌのために休憩を取ってくれるゴンサロが優しいです。彼女は騎士が小競り合いおこすと仲裁したり、メリュジーヌのことも最初から「さん」付けで呼んでくれるなど、他の黒騎士と比べても穏やかで気品のある人物です。

休憩中、ビアヘロから、死の国へ続く秘密の抜け道の情報を聞くギューバッド&メリュジーヌ。なんでも死招き池への道のりに粗末な小屋があり、そのなかに秘密の通路があるという伝説を聞いたそうです。信じられないというメリュジーヌに、「伝説っていうのは(略)話の内容はうそでも、かならず事実と結びついているんだよ」と語るギューバッド。このセリフ、オカルトっぽさを感じて好きです。

しばらくするとくだんの小屋らしき建物を発見する騎士団。しかし、その手前には「R・I・P」、つまり「Rest in Peace」と刻まれた墓石の群れがありました。死招き池付近に足を踏み入れる人はめったにいないはず。ですが、墓があるということは誰かがここにやってきたことを意味します。いったい誰が作ったのだろうと考えていると、墓石から霧が立ちのぼり始めます。

霧は死霊に変身し、次々と騎士団に襲いかかりました。わけがわからないまま、体を張って死霊たちに斬りかかるエルス・マリスやギューバッド。ちびっ子騎士たちは飛び上がって敵を斬り伏せたり、戦闘が体に染み付いてる感じ。ギューバッドは戦闘経験はないはずですが、それなりに戦えており、センスを感じます。このシーン躍動感があって好きです。

 

メリュジーヌ、先生になる

やっとのことで小屋にたどり着くも、扉は何者かの魔力で守られておりびくともしません。敵はすぐ背後まで迫っており、絶望的な状況に。しかし、メリュジーヌが苦肉の策として唱えた解錠呪文で扉が開き、一団は中に逃げ込みます。そのことで彼女を見直したのか、いままでずっとぶっきらぼうだったフレデラーの態度も少し軟化します。カンテラ魔法で指先に火を灯すメリュジーヌに、「いつまでもそのままじゃ熱いだろう」と火を移すための木の枝を差し出してくれたのです。無表情のまま松明をかざすフレデラー。しかしそれが彼女にとって精一杯の優しさの表現だと、メリュジーヌはわかっていました。不器用さが可愛いです。

小屋の片隅に井戸らしきものを発見するビアヘロたち。その中には梯子が降ろされていました。ひとまずそれを下り、死霊たちから逃げようと考える騎士団。エルス・マリスは、自分たちも明かり係として貢献したいから、カンテラ魔法を教えて欲しいとメリュジーヌに頼みます。

かくして、初めて「先生」として魔法を教えることになったメリュジーヌ。おでこから魔力を出すことに苦労する二人に「難しい問題を考えるときのことをイメージして」とアドバイスするなど、教え方も上手です。その様子を見たビアヘロは、「メリュジーヌ、おまえ、いい先生になりそうだな」と感心します。前巻ではギューバッドがいないと不安げでしたが、先生になると別人のように堂々としてますね。ちょっと今のメリュジーヌ校長の面影が見えてきます。

 

「R・I・P」の謎

梯子を下りた先はトンネルでした。 しばらく歩くと、かべに「R」の文字が描かれているのを発見します。墓石に刻まれていた「R・I・P」の「R」のことでないかと推測するエグジリ。文字の先の道は二股に分かれていますが、正しいルートを選べば「I」や「P」も現れ、順にたどっていけば出口に到達できると考えます。

脱出の希望を胸に意気揚々と先を急ぐギューバッドたち。しかしエグジリは、文字の下に描かれた絵が気になっていました。「R」の下には骸骨の絵が、続く「I」の下には瞳の絵が描かれているのです。しかも瞳の絵は目を閉じている状態でした。そのことから、「R・I・P」には「Rest in Peace」つまり「安らかに眠れ」以外の意味があるのではと感じるエグジリ。この直感の鋭さ、さすがベテラン黒魔女ですね。

ついに「P」の文字を見つけ出す一行。その下に描かれていたのはドクロをまいた蛇の絵。蛇は呪い、ドクロは死者の象徴です。つまりこの絵は、「呪われた死者」を意味します。「呪われた死者」は「Posedee」。エグジリは、「R・I・P」の「P」は「Posedee」の頭文字ではないかと考えます。そして「I」の下の閉じた瞳の絵は「見えない」つまり「Invisible」であることを表しており、「I」はその頭文字。「R」の下の歩く骸骨は「歩く死者」だととらえれば、「R」は「Revenant」の頭文字です。

それらをつなげると、「Revenant Invisible Posedee」。つまり「呪われし不可視の歩く死者」になります。これこそが「R・I・P」の真の意味。このネーミングめっちゃ不気味でかっこいいです。とっさに、先に進もうとするギューバッドたちを止めるエグジリですが、時すでに遅し。騎士団はまばゆい光に包まれ、気絶させられてしまったのでした。

 

魔妖精と悪霊の国

意識を取り戻した彼らが目にしたのは、大理石でできた真っ白な神殿と巨大な二つの女神像、そして、緑色の肌をした赤マントの男でした。のちにゴドフリという名が判明するこの男は、縛り上げられた騎士団たちに、彼らをとらえた理由や小屋の前で戦った死霊たちの正体について語ります。

ゴドフリたちはサポス族という魔妖精の一族。悪霊の国でつかわれている黒魔法は、もともと彼らのものでした。しかし666年前、サポス族の王宮だったここ、「呪われし不可視の歩く死者の神殿」に悪霊の国が攻め込み、サポス族を追い出しました。悪霊の国の目的は、涙の国まで張り巡らされた一族の地下通路と、透明マント的な効果がある秘宝「闇騎士の鎧」を奪うこと。そのことによって、安全にニーニョ・ネグロを確保できる仕組みを作ろうとしたのです。さらに悪霊の国は、異端審問でサポス族と周辺の魔妖精をほぼ絶滅させました。

しかし512年前、一族の生き残りたちは神殿を奪い返し、再び攻められないように迷宮を作り上げます。騎士団が小屋の前で戦った死霊たちは、神殿や闇騎士の鎧をもとめて派遣された悪霊の国の兵士の成れの果て。迷宮にはまって命を落とした彼らを呪いで死霊化し、新たに送り込まれた兵士と同士討ちをさせるのです。悪霊の国がしたことはひどいですが、サポス族もなかなかエグい罠を考えましたねぇ。

 

 メリュジーヌの覚醒

ですが、騎士団は小屋の扉の封印を解き、迷宮をくぐり抜けてしまいました。そんなことができるのは、彼らの中に未知の黒魔法の使い手、すなわち悪魔がいるからに違いないというゴトフリ。かつてサポス族への異端審問に使われた「呪いのスープ」の湯気を吸わせることで”悪魔”を炙り出そうとします。

ゴトフリは湯気の毒を避けるためにその場を去り、神殿には騎士団だけが残されます。死を待つばかりになったエルス・マリスに、せめて黒騎士としての誇りを胸に最期をむかえようと声をかけるフレデラー。その言葉を聞いたメリュジーヌは思わずブチ切れます。

黒騎士の厳しい訓練に耐えてきたサンタフスタ騎士団。ラムエルテを倒すために今日まで頑張ってきたはずなのに、ここで死を受け入れていいのかと叱咤激励します。「どんな小さなことでもいいから、自分になにができるのか、考えなさい!」と叫ぶメリュジーヌ。誰かに頼ってばかりだった一巻とはえらい違いです。守らなくてはいけない生徒ができたことで少し強くなったようです。

その発言を受けて、ゴンサロはギューバッドとメリュジーヌの黒魔法を利用する方法を提案しました。悪霊の国の黒魔法は火の国のそれには効かないはず。だから、二人が瞬間移動魔法を唱えて神殿の外に出ることはできるはずです。

ゴンサロの言う通り、神殿から脱出する二人。呪いのスープが入っている大鍋を遠ざけ、少しでも時間を稼ごうとしますが、スープの毒が充満するまでに残された時間はあとわずか。もうダメかと思われた時、神殿から黒騎士たちが次々に飛び出してきました。

驚く二人に事情を説明してくれるエルス・マリス。彼らを助けたのは、メリュジーヌが教えた「カンテラ魔法」でした。指先に灯した火で自らを縛っていた縄を焼き、逃げ出したというのです。「すっごく、えらいわ! 先生の何百倍も、えらい!」とふたりの無事を喜ぶメリュジーヌ。もうすっかり教師の顔ですねぇ。

 

 いよいよラムエルテの元へ

神殿に戻ってきたゴドフリたちは、呪いのスープで殺したはずのサンタフスタ騎士団が無事なのを見て驚愕します。騎士団は全員女であること、今はラムエルテを倒すために篭城作戦の準備をしていることを語るゴンサロ。事情を飲み込んだゴドフリは、512年前、悪霊の国から王宮を取りもどした時のことを話してくれます。

王宮が悪霊の国の手にあった期間に、黒魔道士たちは王宮のなかに「魔戸」というどこでもドア的な扉を作っていました。すでに封印されていますが、今でも迷宮の奥にあるそうです。さらに奪還の際、黒魔道士たちは歴代のニーニョ・ネグロの記録も王宮に置き去りにしました。そこには連れ去られた子供の頭髪も共に保管されています。それを使って、ラムエルテ国王に拘束魔法をかけられないかと考える一行。その時、ニーニョ・ネグロの記録を読み込んでいたエグジリが「自分がラムエルテを説得する」と言い出します。急な発言に戸惑うギューバッドたち。あわてて記録を覗き込むと、そこには「即位名 ラムエルテ 母 エグジリ」と書いてあったのです……。このシーンのエグジリは、ギューバッドをもビビらせるような気迫があります。緑の瞳が光るのも覚悟が決まった感があって最高です!

 

 

全体を通して

 本編では優しくも厳しい校長先生として生徒たちから慕われたり恐れられたりしているメリュジーヌ。第2巻は、彼女の教師としての最初の一歩を知ることができる感でした。そのほかにもエグジリ、ゴドフリなどの濃いキャラも登場し、さらに悪霊の国の歴史なども絡んできて非常に内容が濃いです。
 
 
 
次巻の感想はこちら

【黒魔女さんが通る】『黒魔女の騎士ギューバッド』1巻を振り返る【ギューバッド編】

『黒魔女の騎士ギューバッド』とは

 ギュービッドの大叔母さん・ギューバッドと、火の国王立魔女学校校長・メリュジーヌの魔女学校時代のお話です! 

ギュービッドそっくりの問題児・ギューバッドと、今の姿からは想像がつかないぐらい気弱なメリュジーヌが、悪霊の国の王位継承問題に巻き込まれ大冒険します。

超王道ファンタジーでオカルト要素が大爆発。本編の魔界編でもオカルトモチーフがたくさん出てきますが、ギューバッド編はそれをさらに煮詰めた感じ。本編や桃花編に比べると読者キャラも少なく、その分石崎先生のこだわりをビシバシ感じられます。なので『黒魔女さんが通る‼︎』を本質の本質まで理解しようと思ったら絶対に避けては通れないお話です‼︎

 

 

第1巻あらすじ

卒業を5日後に控えた王立魔女学校。最後の外出日を楽しみにしていた生徒たちの元に、悪霊の国の黒魔道師が火の国に侵入したという報告がはいります。悪霊の国は霧に包まれた謎の国。国王の代がわりごとに他国に黒魔道師を派遣して、国王候補の男の子を誘拐していくといううわさがあり、とても恐れられています。当然外出禁止になる魔女学校。しかしギューバッドは、ルームメイトのメリュジーヌを連れて街へ遊びに行きます。

街で怪しげな旅人に絡まれていた男の子を助けた二人。逆に不審者と間違えられ、魔界警察に捕らえられてしまいます。なんとか牢獄から脱出しようとするギューバッドたちの元に現れたのは、同じく捕らえられていた先ほどの怪しげな旅人・ビアヘロ。彼の助言に従って外に出た二人は、思いもよらぬ人物に出会い……。

 

 

第1巻の感想・みどころ

本編で出てきたキャラの昔の姿が楽しめる

外伝の大きな魅力の一つは、本編で登場したキャラが違った角度から描かれること。『黒魔女の騎士ギューバッド』では、ギューバッドとメリュジーヌが深く掘り下げられます。

今では涙の国の女王になっているギューバッド。その物怖じしない性格は昔から変わっていないようです。しかもただのかみつき野郎ではなく、「黒魔道師がうろついていて危ないので外に出るな」という王立魔女学校のデスカ先生に対して、「自分たちはあと五日で卒業するんだから、実質一人前の黒魔女だ。そして一人前の黒魔女は黒騎士をとらえるために街中探し回っている。だから自分たちが宿舎に閉じこもっているのはおかしい」と、理路整然と意見を主張できるだけのクレバーさも持っていました。すでに一国の女王の素質があります。

街で魔界警察に捕らえられ、投獄される二人。そこには同じく黒魔道士の疑いをかけられていた旅人・ビアヘロがいました。彼は、メリュジーヌの魔妖精の力を利用した脱獄計画を提案します。

魔妖精とは魔物の一種。普段は人の姿をしているものの、週に一度蛇に変身しなくてはならず、変身時の姿は誰にも見せてはいけないと決められています。計画を聞いてパニックになるメリュジーヌを落ち着かせて代わりに反論し、一人で逃げさせようとするギューバッド。彼女は、出自をコンプレックスに感じているメリュジーヌを3年間をずっとかばい続けてきたのでした。ギュービッドもそうですが、この家系は守らなくてはいけない存在がいると本領を発揮するタイプのようです。

反論を遮り、「いつもギューバッドに助けてもらってる。そう自覚してるんなら、一度ぐらい、助ける側にまわってみたらどうだ」とメリュジーヌに決断を迫るビアヘロ。彼はその名の通り、自由気ままに生きる”旅人”で、現実主義で合理的な考え方の持ち主。キャラクターデザインのクールで大人っぽい感じが好みです。『黒魔女さんのホワイトデー』にも子孫が出てきましたね。

その言葉に背中を押されたメリュジーヌは、蛇の姿で外に出る決心をします。このシーン、精神的にも脱皮してる感があって好きです。その根底にあるのがギューバッドとの友情というのもいいですねぇ。友情や師弟愛が登場人物の成長を促すのは、『黒魔女さん』シリーズに共通して言えることです。

 

魔酔いの森と貯庫霊都

そのおかげで無事牢獄を脱出した三人。ギューバッドたち二人は「魔酔いの森」に迷い込み、住人の火魔人に助けられます。彼はPart0でもギュービッドたちを助けてくれましたね。

「魔酔いの森」には黒魔女「デスカ」に関わる伝説があります。昔、悪霊の国から攻められそうになった森を、彼女が守ったというものです。Part0ではこの「デスカ」はメリュジーヌたちの担任のデスカ先生のことと説明されていましたが、今巻では先生の祖先ということになっています。これは今後の伏線でしょうか。気になります。

それから、このお話で重要な働きをしていたのが魔界グッズの貯庫霊都。食べると性別が変わるチョコレートで、物語冒頭、ギューバッドたちが幼き日の魔娑死にもらったものです。彼は本編でもオモテダケ(=占い師)として活躍していますが、この頃から才能はピカイチだったようで、二人の冒険も、『黒魔女さんのクリスマス』で再会することも全てお見通しでした。貯庫霊都をくれたのも、それが二人を助けるのがわかっていたからでしょう。とんでもない千里眼です。

 

悪霊の国のなぞ

濃い霧に包まれた謎の国、悪霊の国。なぜか代々女ぎらいで、女性は殺されてしまうため、国内には男性しかいません。子供が生まれないので、他国から「ニーニョ・ネグロ」と呼ばれる、国王になれる見込みのありそうな男子をさらってきて即位させます。ギューバッドは貯庫霊都を食べていたので一時的に男子になっており、ニーニョ・ネグロと間違われます。結局元の姿に戻れたものの、逆に女なのに悪霊の国に侵入した罪に問われます。

悪霊の国の国王・ラムエルテの前に引っ立てられるギューバッド・メリュジーヌと、二人を追って捕まえられていたビアヘロ。ラムエルテは小さな老人で、部下の言葉も信用しない、疑り深い人物です。メリュジーヌたちを捕らえた腹心のサンタフスタ騎士団についても、「魔界最強の騎士団などと、えらそうなことをいっているが、どうだかな」と軽んじている様子。

彼はバリバリの悪役ですが、ところどころ人間味を感じるところがあって好きです。たとえば、部下にはちょっとしたことで声を荒げる反面、ギューバッドたちの話はバカにしつつも最後まで聞いてくれたりとか。

貯庫霊都を食べたせいで女性の姿になってしまったが、本来は男だとデタラメの主張をするギューバッド。死刑になりかけてるのにえらい肝の座りっぷりです。結局、ラムエルテが行ったタロット占い「タロット・ディモニオ」の結果、三人は高い塔に閉じ込められることになります。占いによって政治を行うというのもあやしげでいいですねぇ。

 

サンタフスタ騎士団

 なんとか塔から逃げだした三人。しかし今度はサンタフスタ騎士団にとらえられ、騎士団の本部・ポンフェラーダ城に連れて行かれます。再び蛇に化け、脱出の手がかりをさがすメリュジーヌ。城の内部を探索していると、とんでもないものを目撃します。

たまたま見つけた部屋に潜り込んだメリュジーヌ。そこにいたのは、サンタフスタ騎士団団長のヴェルドレ・デ・インフィエルノ。彼はなぜか、国王にしか許されていないはずの「タロット・ディモニオ」をしていました。さらに部屋の壁一面に飾られていた歴代団長の肖像画を見て、メリュジーヌはある違和感を覚えます。

前述した通り、悪霊の国には男性しかおらず、女性は殺されてしまいます。しかし肖像画に描かれているのはどう見ても少女……。胸騒ぎは、子供の騎士たちの訓練に遭遇した時確信に変わります。彼らのひとりが、「サンタフスタ騎士団は女の自分をかくまって育ててくれた」と発言したのです。

そう、サンタフスタ騎士団は実は全員女性。まちがって悪霊の国に連れてこられた女の子を、男性の騎士として育て上げたのが騎士団の真の姿なのです。この設定、非常にこだわりを感じられて素晴らしいですね。団員がみな強く、騎士としての誇りを持っているのもかっこいいです。

秘密を知られたことを悟ったヴェルドレたちは、歴代の団長もひそかに「タロット・ディモニオ」を使ってきたこと、それらの事実がラムエルテにばれたので、近々国王軍と騎士団の武力衝突が起こるであろうことを明かします。国王軍との対決は兵力差的に不利だが、自分が行った「タロット・ディモニオ」の結果、ギューバッドたちの存在が騎士団にとって吉兆と出たと語るヴェルドレ。黒魔女の騎士として共に戦おうと持ちかけます。

団長は「食べて、変えよう、あなたの人生! 男の子は女の子に! 女の子は男の子に!」と、貯庫霊都の包み紙に印刷されているキャッチコピーを読み上げ、「いまこそ、人生を変えるのだ! 黒魔女の騎士として!」とふたりを鼓舞します。性別を変える貯庫霊都。それを食べたことが、ギューバッドたちが悪霊の国に迷い込む遠因となりました。そして今、サンタフスタ騎士団の一員になり、ある意味もう一度男女の差を超えることで国王と戦おうとする二人。まさに「女の子は男の子に」なって「人生を変える」冒険が始まろうとしているのでした。

 

 

全体を通して

まだ一巻だというのに、とんでもなく内容が濃いです。まとめるのにめちゃくちゃ時間かかりました。

わたしの思い込みかもしれませんが、『黒魔女の騎士ギューバッド』は登場人物全員に石崎先生の美意識やこだわりが込められている気がします。サンタフスタ騎士団のヴェルドレやゴンサロはもちろんのこと、ギューバッドの不敵で切れ者の感じとか、ビアヘロの時には冷酷なまでに合理主義な性格とか。『黒魔女さん』の一番濃い部分がつまっている外伝だと思います。

 

 

 

次巻はこちら

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【6-1黒魔女さんが通る】大形京太郎とは何者なのか&今後の展開【07巻感想】

一応、『黒魔女さんと悪魔の証明』の感想記事です。

前回のはこちら。

 

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*これは2019年6月の時点の考察です。最新刊(6−1黒魔女さんが通る‼︎10巻)を読んでの考察はこちら↓

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前巻に引き続き意味深な巻

 

前巻、『黒魔女さんの夏休み』の3話で大形の亡き祖父、大形京太郎が登場しました。そして今巻は彼自身は登場しなかったものの、いろんな伏線が張り巡らされた巻だった。なのでそのことについて書きます。

  

大形京太郎の正体

 生前の京太郎はどんな人物? 

京太郎の正体を考える上でヒントになると思うのは、大形(孫)が「幽絶ち」を知っていたという点です。

幽絶ちは「大むかし、日本のオカルト現象をもとに、魔界の黒魔女が編み出した」(『夏休み』p89)モノ。私はこの、幽絶ちを編み出した黒魔女こそが京太郎じゃないかと思うのです。

ギュービッド曰く、この呪文は魔女学校ですら教えないほどレトロだそうな。それをなぜ大形が知っているのかといえば、考案者から直接習ったと考えるのが自然だと思います。多分、孫が悪い魔力に襲われたときのために、護身術として伝えたものなんじゃないかと。霧とか出るし。

そう考えると、生前の京太郎はかなり強力な魔法使いだったと言えそうです。幽絶ちのような威力の強い呪文を生み出したわけですから。そして幽絶ちは「魔界の」黒魔女が編み出したので、呪文を作った時点ではまだ魔界に住んでいたことがわかります。

思うに、京太郎はティカのように魔界を追放されたのではないでしょうか。そして追放の理由は「黒魔法以外の魔法を使ったから」だと思う。『夏休み』で迦楼羅を通して伝言してきましたが、もし生前から二人に交流があったとすれば、黒魔法使いでありながら陰陽道、いわば白魔術にも手を出してたことになりますから。

 

京太郎の復活について

京太郎はチョコが唱えた真言で復活した。この真言は「烏枢沙摩明王の真言」だそうで、悪い魔力や他人の呪いを跳ね返す力があるとのこと。

10巻で、「魔力を持った子供は悪い黒魔女や黒魔法使いにとりつかれやすい」と書いてありました。だからこそティカはあらゆる手段を講じてチョコを守ってきた。

京太郎とて、気持ちは一緒だったと思います。7年前に亡くなったそうですが、死後も幼い孫を守りたいと思ったんじゃないかな。

根拠は皆無なんですが、そのために取ろうとした行動こそが「幽霊になって京を見守る」ことなのではないかと思うんです。「人は死んだら灰になってはいさようなら」とか言ってますが、今巻と前巻の内容的にそれは嘘。死者の復活なんて許したら魔界が大混乱するから、「死んだら終わり」ということにしてるだけだと思います。京太郎は超強力な魔法使いなのでそれに気づいてた。それでいざとなったら復活できるように準備をしたのだと思います。

ところが、誰かの妨害(呪い)によってそれが妨げられた。なので暗御留燃阿と孫が契約を結ぶのを止められなかった。しかし『悪魔の証明』で、「他人の呪いを跳ね返す力のある」烏枢沙摩明王の真言を唱えられたことでようやく復活できた、ということなのかなと思いました!

そしてこれは完全な勘ですが、復活を妨害したのってきみえじゃないかな〜

 

 

『悪魔の証明』で白大形になってたのはなぜ?

『黒魔女さんの悪魔の証明』第3話にて、ぬいぐるみつけなくてもホワイト大形になってるという事態が起きました。

大形ファンに怒られそうですが、私はちょっと戸惑いました。前巻まで悪役っぽい感じだったのに、随分唐突な改心だなと。

ですが最近、「白大形になったのは記憶の一部が消えたからでは……?」と思っています。

『夏休み』でチョコたちの元に現れた時、京太郎が言ったことは3点。

①京がこんな風になったのはわしの魔力を受け継いだせい

②京を癒せるのはわしだけ

③恨みの気持ちを消してあげる

①はまあわかる。②もまあそうでしょうねという感じ。問題は③なんです。

恨みの気持ちを直接植え付けたのは京太郎じゃなくて暗御留燃阿ですよね? 魔力を受け継いだのはきっかけにすぎない。それなのに、京太郎が「うらみの気持ちを消してあげる」って無理な話じゃないですか?

もしそれができるとすれば暗御留燃阿の弟子だった頃の記憶を消すしかない。なので、大形京は記憶の一部を失ったのでは? と思ったわけです。

でもそれで「大形くん、優しい子に戻ったね! おめでとう!」ってなるわけないから、多分もう一悶着ある。だって主人公関わってないからね! 無印3巻からずっと引っ張ってきた大形問題が、主人公不在のまま前巻急に出てきた老人によって解決とか無理があるし。

 

 

その他 

以前、こんな記事を書きました。

 

krmjsnfan.hatenablog.jp

 

要は「京太郎の正体わからん、今後の展開わからん、でも推し(暗御留燃阿)には関わってほしい」という内容が無いよう状態の記事だったんですが、いままでの記事の中だとダントツで読んでいただけたみたいです。ありがとうございました。そしてこんなスッカスカの記事で貴重なお時間を使ってしまい、ごめんなさい。

今回はこれを修正するつもりも込めて書きました。なので前回の記事は多分あと少ししたら消します。

読んでいただいてありがとうございました。

 

 

 

 

次巻の記事はこちら 

krmjsnfan.hatenablog.jp