この記事の続きで、今度は二巻を振り返ってみたいと思います。
読者投稿キャラが本格始動
一巻ではイラストのみだった読者キャラが本格的に動き始めます。
「読者投稿キャラの活躍」は黒魔女さんの大きな特徴の一つだと思うので、これは画期的ですね。
大形京が初登場
大形くんの初登場は第1話。土手でぬいぐるみと話してる場面です。(p15)
このシーンの「ぼくたちもがんばらないとねえ」っていうのは何か意味があるのかな。まあ多分ないけど、後の展開を知った今なら「(魔界征服を)がんばらないと」もしくは「がんばってぬいぐるみを外さないと」というふうにも深読みできる。
初イラストはp53。このときつけているのはリスのぬいぐるみ。ちなみにp112ではぬいぐるみを外して両手で持っています。今なら絶対に見れない貴重なシーン。
正体が明かされるのは三巻ですが、二巻でもなぜか基本呪文を知っていたりして怪しさ満点。もしかしたら石崎先生の頭の中では3、4巻までの流れもできていたのかもしれないですね。ということはこの時点で暗御留燃阿ってすでにホームページに投稿されていました? 私が黒魔女さんを読み始めたのは七巻発売後なんで、二巻当時の「黒魔女さんが通るのお部屋」を知らないんですよね。ご存知の方いらっしゃったら教えてください。
麻倉&東海寺も登場
黒魔女さんきっての名コンビ、麻倉&東海寺が初登場。地味に麻倉ママも登場してる。まだ名前ないけど。
万引きを疑われたチョコを助ける麻倉くんかっこいい。小学生のくせに5千円も持ち歩いてるとか羨ましい。
東海寺は今とあんまり印象変わらないですけど、麻倉は今よりとっつきづらい感じです。まあ「堅気の友達を作るな。迷惑かかるから」とか言われてたらそうなるよね。
第一話はメグチョコだった
人に興味がないチョコですが、サイクリングの話では積極的にメグを助けようとしてます。
これは自転車乗れない者同士の仲間意識もあるでしょうけど、幼なじみだし他の子より多少情があるのかなとも思います。小5までのチョコは友達もおらず、ちょっと気味悪がられる存在だった。でも空気を読まないメグは、そんなチョコにもガンガン話しかけ続けてたのではないかなと。
チョコの人嫌いって、「空気読むのが面倒くさい」「思ってもないことを言って話を合わせるのが疲れる」からですよね。その点メグはいつも思ったことを言うし、空気読まないから、チョコにとっては一緒にいて楽なんだと思う。なんだかんだ言っても。
チョコとメグは一見正反対なように見えて、「空気読まない」という点ではかなり似た者同士だと思います。多分5-1の中で一番付き合いが続くのはメグなんじゃないかな。
全体を通して
大形、麻倉、東海寺、結実ちゃん、マリアちゃん(イラスト)……
二巻は後々まで活躍する読者キャラがたくさん登場した巻でした。この巻と次巻で黒魔女さんのイメージがかっちり固まった気がします。