暗御留燃阿とギュービッドの関係はいいぞ。という記事です。記事の内容は8割方妄想なので、苦手な人は気をつけてください。
暗ギューを深めているもの
暗御留燃阿の才能コンプ
十四巻あとがきにて、暗御留燃阿が闇落ちした理由がギュービッドへの嫉妬であることが明かされました。ギュービッドの並外れた才能への嫉妬。
暗御留燃阿って才能コンプやばいんですよね。前も書いたけど、努力でやってきたタイプ。だけどギュービッド様って天才じゃないですか。しかも、暗御留燃阿は生活監督官とかやって評価を積み上げてきたのに対して、ギュービッドは自然体にしてても人望あるし。まずその時点で悔しさがある。
でもギュービッドって手のかかるタイプですからね、シーラカンス事件とか。だから「実力の高さは尊敬するけど、なんだかんだ言ってわたしがいないとダメね」みたいに思ってたところがあったと思うんです。本当はめちゃくちゃ嫉妬心あるんだけど、そういう風に思うことでごまかしてたんだと思う。
また、実力では及ばなくても成績では勝っているので、そこがプライドのよりどころになってたんじゃないかな。
だけどギュービッドがエクソノーム様と契約結んで、卒業試験でトップを取る可能性が出てきた。ギュービッドにそんな野心はなさそうですが、いかんせん天才なので。そうなった時、ギュービッドに抱いている感情が、「尊敬」とか生易しいものではなく、もっとどす黒い「嫉妬」であることを認識せざるをえなくなったんだと思うんですよねー。
卒業後も才能コンプは続く
この記事にも書いたけど。
弟子に天才タイプ(大形・チョコ)ばかりスカウトしてることや、ギュービッドに喧嘩ふっかけに来た時さえも天才エピソードを話してしまうあたり、才能コンプの根深さを感じます。
しかも、それを弟子に見抜かれてる。十二巻で大形が「暗御留燃阿は、成績は悪いが実力のあるギュービッドを恐れていた」って言ってました。大形くん洞察力すごいね。大形幼稚園時代に暗御留燃阿が話してたんでしょうか。それともぬいぐるみ外れてから自分で調べたのかな。
ただ、ギュービッドは気づいてなさそうなんですよね。学生時代はもちろんですが、今も。ギュービッドにとって暗御留燃阿は、「確かに出世に目がくらんだこともあるけど、大切な親友であることに変わりはないぜ!」って感じだと思います。でもそこ含め暗ギューはいい。
暗ギューは関係性もいい
暗御留燃阿とギュービッドは性格的に正反対です。「冷酷なエリート」と「アツいヤンキー」。小説教室で、全く違ったキャラクター同士はお互いの魅力を引き立てやすいということが書いてありましたが、暗ギューはまさにそうです。
数年前、公式ホームページの「小説教室のお部屋」に暗御留燃阿を主人公にした小説を送った方がいらっしゃいました。その時、石崎先生が「暗御留燃阿とギュービッドの関係って、『深い』んですよねぇ。かたやスーパー優等生、かたやスーパー劣等生でしょう? それが卒業後は全く別の方向に向かって……。物語的には、いろいろな方向に広げることのできる関係なんですよねぇ」というようなことをおっしゃったんです。私は暗御留燃阿にだいぶ思い入れがあるので深読みしてしまいがちなんですが、暗御留燃阿オタというフィルターを外してもこの二人の関係性は魅力的なんだなあと思いました。
しかも、中身だけじゃなく外見も正反対要素あるんですよ。ギュービッドが銀髪で暗御留燃阿が黒髪とか。
さらに、本人たちが正反対でライバルというだけじゃなくて、弟子同士も正反対でライバル。物語的に美味しくないですか?
最後に
ギュービッドの学生時代の話が読みたい。定期的に「取材中です」とかホームページに書かれるので、めっちゃ期待してる。