黒魔女さんが通る‼︎ブログ

青い鳥文庫『黒魔女さんが通る‼︎』 をだらだら語る  

【黒魔女さんが通る】暗御留燃阿関連のセリフで打線組んだ【お誕生日記念】

暗御留燃阿さんお誕生日おめでとう

あけましておめでとうございます。昨年は本編では一昨年に引き続き大形問題が大きく動き、また個人としてはブログを通して改めて黒魔女さんについて考えることができ、黒魔女ヲタとして非常に充実した一年でした! 実は多忙のため、昨年10月に出た新刊をまだ読めていないのですが、本屋さんで並べてあるのを見ると背表紙が薄くて期待大です(黒魔女さんはそんなに長くない巻の方が面白いと思ってます)!

さて、本日1月6日は私の推し、暗御留燃阿さんのお誕生日です!!!

さすがに推しの誕生日ぐらいは新しい記事をあげようと思い、暗御留燃阿関連のセリフ(本人のセリフ+暗御留燃阿に言及したセリフ)で打線を組んでみました! 本来ならチョコさんや大形くんの誕生日にも何か書きたかったのですが、あいにく時間がなく……。

 

 打線

1遊 「わたしの指導法は魔科学にもとづいたシステマティックなものよ。」

2中 「やはり、こいつはダメ黒魔女。それも、弟子に追いぬかれ、出世に目がくらんで、魔界の反乱に手をかそうとした極悪黒魔女だ。」

3右 「だけどさ、ふしぎだよね。あんなに、きれいで、ぶっちぎりの優等生の暗御留燃阿先輩が、よりによって、札付きの不良黒魔女のギュービッド先輩と親友だなんて。」

4一 「あら、黒魔女は心がきたないほうがいいのよ。」

5三 「あの、美しく、誇り高い黒魔女が、低級で成績も下の下の、見習いダメ黒魔女たちの前で、バカにされるなんて、たえられない。」

6二 「だがな、大形。おまえの計画は、うまくいかないぜ。暗御留燃阿が『修行修了。すべての科目で最優秀。』なんて、いうわけないからな。」

7左 「暗御留燃阿が? まさか、そんなわけは……。」

8捕 「いまさらおそいわ。ここでやめたら、あなたのご両親がどうなると思って?」

9投 「上司が話してるの! 部下はだまっていなさい!」

 

解説

1遊 「わたしの指導法は魔科学にもとづいたシステマティックなものよ。」(無印3巻2話p136)

 無印3巻第2話において、チョコをギュービッドから取り上げようとした際の暗御留燃阿のセリフ。「システマティックな指導法」というなんか難しい言葉から、頭がいいイメージや、プライドが高そうな雰囲気も伝わり、暗御留燃阿の魅力を最大限引き出しているセリフと言えそう。

 石崎先生は「黒魔女さんの小説教室」で、「主人公」「お助けキャラ」「敵キャラ」を物語の中心になるキャラだとおっしゃっていて、「敵キャラ」の例として彼女の名前も載っています。作中で擁護されることもなく、憎まれ役を一手に引き受けてくださっていたのが、高飛車で頭脳明晰で美しい初期の暗御留燃阿様なんすよ。

 

2中 「やはり、こいつはダメ黒魔女。それも、弟子に追いぬかれ、出世に目がくらんで、魔界の反乱に手をかそうとした極悪黒魔女だ。」(無印12巻p289)

「黒魔女さんのお正月」におけるベルゼブルのセリフ。「黒魔女さん」シリーズにおける暗御留燃阿のこれまでの活躍を一言にまとめたもの。ここまで簡潔に容赦なく極悪っぷりを語ったセリフは他になく、さすが魔界最強の悪魔といった感じです。

 

3右 「だけどさ、ふしぎだよね。あんなに、きれいで、ぶっちぎりの優等生の暗御留燃阿先輩が、よりによって、札付きの不良黒魔女のギュービッド先輩と親友だなんて。」(魔女学校物語1巻第1話p111)

魔女学校物語1巻で、シーラカンス事件について噂する、名もなき後輩ちゃんのセリフ。この二人の関係性にはたくさんの見所があるのですが、やはり性格や考え方や作品で与えられた役割など、様々な面で対照的なキャラであることは外せないと思います。そうでありつつ、黒魔女としてのスペックの高さ(高魔力で頭がいい)は共通してるのがライバルとしての緊張感を生んでいるのかもしれませんね。この後輩ちゃんは見る目あると思う。

 

4一 「あら、黒魔女は心がきたないほうがいいのよ。」(無印6巻3話p242)

無印6巻第3話にて、自分の出世のために人間の子どもに魂を差し出させるという行為を咎められた暗御留燃阿が放った開き直りの一言。どうにかしてさやかちゃんを助けようとするチョコへの勝者感たっぷりの煽り、結果的にそのせいでギュービッドがピンチになるというオチなど、このシーンの暗御留燃阿は憎まれ役をやりきっていて本当に素晴らしいです。悪役時代の暗御留燃阿を象徴するセリフであり、不動のエースです。

 

5三 「あの、美しく、誇り高い黒魔女が、低級で成績も下の下の、見習いダメ黒魔女たちの前で、バカにされるなんて、たえられない。」(無印12巻p34)

「黒魔女さんのお正月」における大形くんのセリフ。外見の良さ・プライドの高さ自体は他の場面でもよく触れられているのですが、よりによって、作中で一番彼女のことを嫌いであろう大形くんが「美しく、誇り高い」という言葉を使って暗御留燃阿を評したことにグッときました。このシーンの彼は演技をしているので、必ずしも言葉通りには受け取れないのですが、そうであっても大形にわざわざ指摘されるほどの美貌ってどんだけだよとシンプルに思いますね。

 

6二 「だがな、大形。おまえの計画は、うまくいかないぜ。暗御留燃阿が『修行修了。すべての科目で最優秀。』なんて、いうわけないからな。」(無印12巻p283)

「黒魔女さんのお正月」で、「暗御留燃阿に修行修了を認めてもらい、黒魔法マスターになる」という大形の計画を聞いたギュービッドのセリフ。「『すべての科目で最優秀。』なんて、いうわけない」と断言できるのは、暗御留燃阿のプライドが高い性格を熟知しているからだと思います。この「わかってる感」は魔女学校時代のさまざまな思い出に裏打ちされたものでしょうが、わざわざそれを話さなくても、なんでもないことのようにこの言葉が出てくるのも最高です。

 

7左「暗御留燃阿が? まさか、そんなわけは……。」(無印7巻p238)

「黒魔女さんのハロウィーン」にて、学生時代の暗御留燃阿がエクソノームとギュービッドの関係を嗅ぎつけ、仲を引き裂いたと知った時のギュービッド様の反応。

この反応の理由としては、エクソノームとの契約を他の誰かに知られているとは思わなかったのに加え、たとえ知られたとしても、暗御留燃阿がエクソノームを脅すのが想定外だったからだと思います。このセリフの時点のギュービッドは暗御留燃阿が自分に嫉妬しているのをおそらく本気で知らないので、エクソノームを脅す理由が理解できないからです。

ギュービッドは決して鈍感な性格ではありません。むしろ、学生時代、ほぼ接点がなかった桃花の性質を見抜き、「キレやすい」という短所をコントロールするために最適のもの(ダイナマイト)をプレゼントするなど、観察眼が鋭くて神経が細やかなタイプだと思います。それなのに三年間も一緒に暮らしている大親友の鬱屈に気づかなかったことからは、「暗御留燃阿が自分に劣等感を抱く」事態が、ギュービッドにとっていかに思いもよらないことだったのかがわかります。暗ギューの根本的なすれ違いが一言に凝縮されているセリフです。

 

8捕 「いまさらおそいわ。ここでやめたら、あなたのご両親がどうなると思って?」(無印4巻p197)

「黒魔女さんのシンデレラ」の大形回想シーンで、暗御留燃阿が大形(幼稚園児)を脅した時のセリフ。なかなか非人道的なことを言う場面にもかかわらず、「ご両親」、幼稚園児相手に「あなた」など、言葉のチョイスが絶妙に上品で、貴族出身らしさを感じさせます。また、大形と暗御留燃阿の師弟時代のやり取り(大形のセリフは地の文ですが)が書かれた場面は無印4巻のこのシーンしかなく、貴重です。

 

9投 「上司が話してるの! 部下はだまっていなさい!」(無印3巻p133)

 無印3巻第2話において、チョコを取られそうになり、反論しようとしたギュービッドに対して暗御留燃阿が言い放った衝撃的な一言。元同級生に対して全力でマウントをとるこの姿勢は、悪役としても非常に素晴らしいのですが、無印12巻の大形のセリフや14巻あとがきなどでギュービッドへの複雑な感情を知ってから読むと、彼女へのライバル意識がバリバリに感じられるところも可愛いです。

 

おわりに

暗御留燃阿って、魔界年齢だとまだ22歳なんですよね。魔女学校卒業してからは2年しか経ってない。その2年の間に、大形を弟子にして魔力封印したり、5段に昇格してアジア地域統括インストラクター長になったり、チョコをスカウトしたり、黒魔女総監督官になろうとして失敗して7級に戻されたり……。人生濃すぎませんかね。濃さだけで言ったら大河ドラマの主人公並みです。外伝書かれたらめちゃくちゃ面白そう。それに単純に、石崎先生が大人の女性を主人公にしたらどうなるか見てみたいです。

 2020年は青い鳥文庫40周年、『黒魔女さんが通る‼︎』15周年という記念すべき年です。物語も佳境に入った感があるので、どうか今年こそ暗御留燃阿が大形問題にかかわってくれるといいなと思っています! 2月の最新刊も楽しみです!