黒魔女さんが通る‼︎ブログ

青い鳥文庫『黒魔女さんが通る‼︎』 をだらだら語る  

【6-1黒魔女さんが通る】『黒魔女さんのハロウィーン☆大パニック』【感想】

6年生編9巻感想

 

 

これの続きです 

krmjsnfan.hatenablog.jp

 

 

第1話 

あらすじ

 ハロウィーン間近の幸町。黒魔女一級を目指すチョコは、人間界に紛れ込んだ魔界の住民を「ゲイジング」で見破るという修行を通して、内申点アップを狙っています。

 ある日、当麻明菜という女性と、その娘のラミアが家にやってきます。当麻さんはチョコママの大学時代の同級生。彼女に頼まれ、イギリス育ちで、日本に来るのは初めてというラミアを、チョコは街案内に連れて行くことにします。

ハロウィーンで賑わう商店街に入ると、急に「人間達はハロウィーンを全くわかっていない」と言い出すラミア。たまたま出くわしたメグや舞ちゃん、麻倉や東海寺に向かって正しいハロウィーンのあり方について話し出しますが……

 

オカルト知識満載の黒魔女さんらしいお話

石崎先生のオカルトへのこだわりが随所で発揮される黒魔女さんシリーズ。今回は新キャラ・ラミアがハロウィーンについて鈴木薫さん並みのうんちくを披露します。どれも面白かったんですが、かぼちゃの化け物「ジャック・オウ・ランタン」の本当の姿は、すでに同名のキャラが登場しているのもあり、特に「へぇ〜」と思いました! ハロウィーンはケルト人のお祭り「ソーウィン」のことだったという話もありましたが、「ソーウィン」という単語自体は桃花編でも出てきましたね。

 あとがきに、当麻明菜とラミアの名前は、それぞれ中世ヨーロッパの学者「トマス・アクィナス」と、ギリシャ神話に登場する怪物「ラミア」に由来していると書いてありました。このこだわりめちゃくちゃ黒魔女さんらしくて好きです。特に魔界キャラかつ作者オリジナルキャラは、中世ヨーロッパの人物や伝説上の生き物の名前が付いている例がとても多く、石崎先生のオカルトガチ勢っぷりが伺えます。それから、スペイン語に由来した呪文が多いということも書いてありましたが、呪文だけでなく、地名人名も同様です。例えば、桃花ちゃんの故郷のバダホス村、「黒魔女さんの修学旅行」に出てきた「理夫人」の本名ベルトラネハなどがそうです。

 

石崎先生のオカルト講義を楽しめる素晴らしい本

 

 

新しいゴスロリ

修行の最中に犬のウンコを踏んでしまったチョコ。古いゴスロリをクリーニングに出したので、今巻はいつもとは違うゴスロリです。ギュービッド様の裁縫得意設定が久々に登場して嬉しかったです。

黒魔女さんは服装の描写がとても細かく、読んでるだけでワクワクしてくるのですが、今回の新しいゴスロリのシーンもとても良かったですね!生地が死ルクだったり、スカートが三段になっていたり、いつもより高級&ハデなところがテンション上がります。そして石崎先生の文章を完全再現した亜沙美先生のイラスト、かわいい〜。p45もいいですが、表紙だと一層赤と黒のコントラストが映え、袖もボリューミーになっていて豪華な感じがします。この衣装は今巻かぎりなのかな。次の次の巻が魔界長編のはずだから、そこでまた見たいです。

 

 

第2話

あらすじ

ハロウィーン当日の朝。チョコ、ギュービッド、桃花、大形の4人は、「魔法鬼」をして遊びます。「魔法鬼」とは、鬼になったひとが捕まえた相手に変身魔法をかける、魔界版の鬼ごっこです。

その後登校すると、6−1はハロウィーンの仮装パレードの話で持ちきり。誰が何のコスプレをするかで大盛り上がりです。

帰宅後、商店街へゲイジングに出かけるチョコ。そこで魔界の住人らしきひとを発見します。さらに、仮装パレード中の6-1にも異変が起こり……

 

魔界の鬼ごっこ

早朝、魔界版鬼ごっこをして遊ぶギューチョコ桃花&大形。ここの大形くんは分身バージョン(とチョコは思ってる)なので人畜無害とはいえ、この4人が普通に遊んでるのはなんだか不思議で面白いです。特に大形に対するギュービッドの態度が新鮮でした。大形を捕まえて「さあて、大形は、なにに変身させよっかなあ〜」とか言っているのですが、「黒魔女さんの修学旅行」でガチで拘束魔法をかけていた時の敵対モードとは打って変わって、たまに会う親戚のお姉さん感が漂っているというか。大形くんも普通の小学生みたいで、「修学旅行」以降はなかなか見られない姿だったのでちょっと懐かしかったです。あとp108の桃花ブタ超かわいい。抱きしめたいです。

 

コスプレ6-1

仮装パレードの役柄を決める6-1。カブりがないように、36通りの役柄が書かれたカードをそれぞれ一枚ずつ引き、それをふさわしい人に渡すというやり方です。「閻魔あいになーれ」というカードを引き、舞ちゃんに渡すエロエース。頬を赤らめる舞ちゃん。

前から思ってたんですけど、石崎先生明らかにエロ舞を推してますよね。6年生編に入ってから、「小島くんの狼を受け止められるのはあたししかいない」発言などもあり、急速に進展した感じがありますが、実はかなり昔から推されてます。無印5巻のマンドラゴラの回でもカップルにされたりしてるし。しかもその時に駄目押しみたいに「ああいう頭のいい女ってのはさ、自分よりダメなやつを守ってやりたいと思いがちなんだよなぁ」とかギュービッドに言わせてますしね。

それで、6-1メンバーはそれぞれ仮装をするのですが、エロエースがエロガッパ、マリアちゃんがキョンシーなど、それぞれ個性が出ていて面白いです。特に笑ったのは与那国くんの「暴走する人工知能」です。今っぽくて面白かったです。リアルタイムネタといえば、「やたら女子力がたかい、保健室のみな実先生」が出てきましたね。この現実のモチーフを取り入れるスピード感、まさに黒魔女さんです。

 

 

全体を通して

5年生編のハロウィーンとは違って日常編でしたが、今回もとっても面白かったです。前巻を読んだ時に文章のテンポがめちゃくちゃ初期っぽいなと思ったのですが、今巻もそれは変わってないような気がしました。

大形問題はこれであっさり解決してしまうのかな? と思ったのですが、次巻の説明文からするとまだ一悶着ありそうです。「『恐怖の魔法使い』から、今度こそ本当に心を入れかえて戻ってきた大形くん」とあるのですが、ここまで「心を入れ替えた」ことが強調されるってことは逆に心を入れ替えてないパターンですよね、多分。そうなると次巻のラストはなかなか絶望感漂うものになりそうです。ドキドキしますね。

 

 

次巻の記事はこちら

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